限界理系大学生

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【受験】センター試験廃止について真面目に考える

今話題の大学入試改革についての記事です。

ざっくり説明すると、2020年度からセンター試験に変わって新たな試験が実施され、新しい試験の特徴としては、センター試験が完全マークシート式だったのに対し、新試験ではマーク式の問題に加えて記述式の問題も出題されるという点です。

知識の暗記できているかではなく自ら問題を見つけて解決する力を持っているかを判断するために、思考を要する問題を出題する必要があるという意見が背景にあります。

 

今回は、センター試験廃止について自分なりに考えを述べていこうかなと思います。

結論から言いますと、僕はセンター試験廃止に反対です。理由は問題作成、採点の難易度が高いという点ですね。

現在行われているセンター試験の精度は非常に高いです。毎年違う問題を出題するにも関わらず、平均点が6割〜7割を大きく外れることもありません。

しかし、これが記述式となるとどうでしょう。記述式だと、従来の選択式とは異なり多様な答えが存在します。自分の考えを述べる形式の問題の正答率を選択式ほど正確に予想するのは難しいんじゃないかなと思っています。かといって本文を抜き出して言葉をちょっと変えるだけで答えられる問題では今までの問題と大して変わらなさそうですよね。

また、点数の問題を克服しても正確な採点を行うのはさらに難しいと考えられます。センター試験は毎年約50万人が受ける試験です。選択式であれば機械に通して終わりですが、記述式だと人の手による採点になります。何度も話し合いをして採点の基準を決めるのでしょうが、どんな採点基準にしても段階評価(例えば記述の内容によって1〜5点が決められるみたいな感じ)では同じ点の人でもより良い解答をした人とそうでない人もいるはずですよね。

例えば記述式の問題で解答を書いたが、試験時間内により良い解答に修正したとします。これが良い修正だったとしても点数が上がるかは分かりません。受験生からするとこれは痛いですよね。センター試験は時間との戦いです。おそらくこれは記述式になっても変わらないでしょう。(時間に余裕があるとマーク式はヌルゲーになる)マーク式は必ず最善の選択肢があるので、明確な答えが1つ決まるためこの心配はありません。このような点から記述式はリスクが高いかなと思いますね。

 

問題解決力を問いたいなら、各大学が2次試験でそのような問題を出題すれば良いと思います。この方が志望学部に合った問題なども作りやすいですし、2次試験であれば同じ学部を志望するライバル同士の戦いなので教科ごとに平均点がバラついていても問題ないからです。

各大学、各学部によって、センターのどの教科を何点満点とするかは様々です。記述式にした場合、上でも述べたように難易度の設定が難しくなることが予想されます。もし国語が極端に難しく、英語が極端に簡単だっとします。この場合センター試験での国語の配点が低く英語の配点が高い人はかなり得をしますが、逆の人は損しますよね。このような事態が今以上に起こるのではないかなと思います。

 

また、自己採点がしにくいというのも問題ですよね。センター試験は翌日の新聞などに解答が発表されるので、問題用紙の記号に丸しておくなりすることで正確に自分の点を知ることができます。これを見て志望校を決めるという人も少なくありません。しかし、記述式だと模範解答が発表されても自分の点数が何点か正確に把握するのは難しいですよね。このことも大きな課題と言えます。

 

 

確かに、問題解決力が重要というのは分かります。しかしそれは2次試験でやるべきではないかというのが僕の意見です。センター試験は様々な進路を持った莫大な数の受験生が受けるので、今の形式の方が合ってるのではないかなと思います。

 

意見、質問等あればコメントお願いします。

 

 

終わり。