限界理系大学生

ゲームや漫画や日常の出来事を様々な観点から観察、分析していきます。たまに真面目な話もします。暇つぶしです。不定期で更新します。

【化学】腕にはめたい有機化合物ランキング

以前、好きな元素ランキングという頭おかしい記事を書きました。

 【化学】好きな元素ランキング! - 工学部の暇つぶし

 

先に言っておくと、今回はもはや一般人には理解困難な記事です。帰るなら今のうちです。

 

高校で有機化学を勉強した人なら分かると思いますが、有機化合物には環状構造を持つものがあります。有名どころでいうとシクロヘキサンとかですね。

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今回は、この輪っかを腕に通したときを想像して印象が良かった有機化合物のランキングとなっています。まあ言ってしまえば有機化合物がRPGの武器に出てくると仮定したときの好きな武器ランキングですね。(もはや意味不明)

※高校化学の範囲までで作成しています。

それではどうぞ。

 

・5位  シクロプロパン

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環状構造を持つ飽和炭化水素の中で最も構成元素数が少ないです。最小限、シンプル、対称形と近代芸術の簡素さの美を象徴しているかのようなフォルムが美しい。RPGに出てくるなら、攻撃力も守備力も高くない代わりに、機動力がほとんど落ちない武器といったところでしょうか。

 

・4位  無水マレイン酸

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こいつは見た目の美しさではなく、性能で選びました。習った人は知っていると思いますが、無水マレイン酸マレイン酸を加熱することで脱水して生じます。つまり逆に言えば、無水マレイン酸は水に溶かすなどして水分を与えると、マレイン酸に戻ります。

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マレイン酸になると中央のC=Cを持ち、両側に刃がついた攻撃力が高そうな剣のようなフォルムになります。

ドラクエ6ダークドレアムの持ってるやつをイメージしてください。

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無水マレイン酸は防御型で、攻撃するときには空気中の水分を吸収してマレイン酸にフォルムチェンジする。これ、かっこよくね?

 

・3位  1,2,3,4,5,6-ヘキサクロロシクロヘキサン

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まさに攻防一体。周りに刃がついた盾と言えます。相手の攻撃を対象形の環状構造でしっかり受け止め、周りの塩素原子が相手を削る。イメージとしては塩素原子が環状構造の周りを高速で回転してる感じですね。(実際は回りません。)

 

・2位  メラミン

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有機化合物を武器と見るなら、素材としてメジャーなのは炭素や水素、次点で酸素と言えるでしょう。つまり、窒素はレア素材です。メラミンは窒素というレア素材を贅沢に6個も使用しつつ、圧倒的な対称性を実現しています。フォルムが美しすぎます。環状構造を構成する交互に順列している炭素原子と窒素原子が高い防御力を、環状構造を取り巻く3つのアミノ基が高い攻撃力を実現しているため性能面もトップクラスです。

 

・1位  ベンゼン

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流石に1位はこいつ以外あり得ませんね。有機化合物界のボス、ベンゼンです。 単体でも圧倒的な安定感を誇りますが、やはり何と言っても最大の魅力はカスタマイズ性でしょう。

有名どころで言うと、テレフタル酸

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や、2,4,6-トリニトロフェノール(ピクリン酸)

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など、状況に合わせて様々な形態に変化させながら戦うことができます。 置換基を戦いの途中でベンゼン環にセットすることで様々な属性を付与することができます。モンハンで言うところのビンですね。かっこよすぎ。

 

 

以上でランキングを終わります。最後まで読んでくれた人とは仲良くできる気がします(笑)

またこの手の頭おかしいランキングは更新していく予定なので、是非読んでくださいね。

 

 

おわり。