【考察】ジェットコースター克服法について
ジェットコースターが苦手な方って多いと思います。苦手な人に理由を聞くとよく返ってくるのが落下中の内臓が浮く感覚です。所謂フワッと感ですね。
今回はフワッと感の原因と解決策を考察していこうと思います。
僕は大阪住みなのでUSJに時々行きます。
元々僕はハリドリ(ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド)が物凄く苦手でした。
しかし、友達と行って無理やり乗らされているうちに、フワッと感を弱めるテクニックをいくつか掴んだので物理的な観点も絡めて紹介していきたいと思います。
ジェットコースターが苦手な方も、今から紹介するテクニックを実践すれば乗れるようになります!
※以下のテクニックは、フワッと感が苦手な方のためのものです。乗り物酔いや高所恐怖症などが理由でジェットコースターに乗れない人はあまり効果は期待できないので注意してください。
テクニックを紹介する前に、ジェットコースターでフワッとなる原理を説明します。(高校物理の知識が必要なのでわからない人は飛ばしてください。)
ジェットコースターはレールを走りますが、レールと車体の間の摩擦はほぼありません。そのため、90度の落下時の加速度はほぼ自由落下時の加速度(g≒9.8m/s^2)と同じです。
要するに、レールなしで空中を落下しているのとほぼ同じ速さが出るということです。
このとき、コースターに乗っている人はコースターの運動と逆向きに慣性力を受けます。(電車が動き出すときに逆向きに体が力を受けるのと同じ原理)
この慣性力によって体は上向きに力を受け、フワッと浮くように感じてしまいます。
このことを踏まえて、フワッとしないテクニックを紹介します。
・安全ベルトを緩く閉める
意外かもしれませんが、安全ベルトで体をガッチリ固定するより少し緩めた方がフワッと感を弱めることができます。
上で説明したように、落下中人間の体は上向きの力を受けます。もし体をガッチリ固定していた場合、体は動かないので内臓だけが浮いているように感じてしまいます。これが無理でジェットコースターに乗れない人も多いかと思います。しかし、体を固定しないことで内臓ではなく体全体が浮きます。こうすることで、フワッと感を体全体で飛んでいる感覚に変えることができます。
この方法を使うときは、安全バーを緩くした状態でキープしておき、係員がチェックするときに力を入れてキツく固定させないようにしましょう。
・自分が揺れる
ベルトを緩く閉めるテクニックと併用することでほとんどのフワッと感を激減するテクニックです。走行中に、自分が音楽でノリノリになっているかのように前後左右に揺れまくります。
こうすることで、本来浮くように感じるフワッと感を前後左右分散し、上向きに浮く感じを弱めることができます。
このテクニックを使うためにも、安全バーはキツくしない方がいいです。
・手を上げる
上2つと論理は同じですが、少し上級者向けです。バーを持って体を固定しようとするのではなく、体はフリーにして全てを任せてしまいましょう。手を離すことで、体の緊張がほぐれます。
・前に乗る
定番の方法です。ジェットコースターは1番後ろが落下に入るまでは車体全体のスピードが上がらないため、前に乗ることで単純に落下の距離と時間を減らすことができます。
苦手な人は、前に乗らせてくださいと言えば前にしてもらえるケースもあります。
また、並んでる人に交渉して交換してもらうのも良いでしょう。(後ろの座席を好む変態がこの世には存在します。)
・叫ぶ
これも重要です。落下することに身構えるとどうしても体が固まりフワッと感を強く感じます。叫ぶ事で落下に注意を向けさせず、心理的にフワッと感を減らすことができます。
しかも楽しいので一石二鳥です。
・何回も乗る
結局はこれです。慣れればなんてことはありません。上で書いたテクニックを実践しながら、自分で怖くない体の使い方を覚えましょう。
また、コースを覚えてしまうことも重要です。
どこで落下するのか、ループがあるのかなどを覚えれば、体の使い方でだいたいなんとかなります。近場のテーマパークのアトラクションを覚えてしまえば、もう怖いものはありません。
テクニックの解説は以上です。
覚えておいて欲しいのが、ジェットコースターに乗れる人と乗れない人の差はフワッと感に対する抵抗だけではないということです。
フワッと感に対する免疫は個人差がありますが、乗れる人はそもそも苦手な人ほどフワッと感を感じていないのです。苦手な人は怖がって余計に自分の首を絞めてしまっていることに気づきましょう。
上記のテクニックをマスターすれば、ジェットコースターは楽しいものに変わります。
僕も今ではUSJの年パスを買うほどになりました。苦手な僕が克服する過程で身につけたテクニックなので、よく紹介されているテクニックよりも実践的だと思います。
みなさんの克服を願っています。
おわり。