【進撃の巨人】エレンがグリシャの記憶を殆ど失っていた件について
95話で、記憶の継承は血の繋がりが大きく影響するという新たな情報が明らかになりました。
(95話 嘘つき)
これは、巨人学会の情報ですし、ライナーも「…あぁ」と言ってることから正しい情報だと考えられます。
ライナーとガビは親子ではありませんが、近い親戚どうしなので血の繋がりは強いです。
つまり、ライナーと血の繋がりがない他人が鎧の巨人を継承した場合と、ガビが鎧の巨人を継承した場合では、ガビが継承した場合の方がライナーの記憶をより継承できるということになります。
血の繋がりが強くなくても、ある程度の記憶は継承されます。ユミルから顎の巨人を継承したポルコは、ユミルの記憶を通して調査兵団時代のライナーを見ていました。
(93話 闇夜の列車)
しかし、ポルコは兄マルセルの記憶は見れていませんし、ユミルのことも少し分かった程度です。
(93話 闇夜の列車)
そもそも、ユミルがベルトルトに巨人になるとき誰を食ったか覚えているか聞かれたときも、ユミルははっきり覚えていなかったので、おそらくユミルはマルセルの記憶を殆ど継承していなかったのでしょう。記憶の継承が世代を超えて(マルセルからユミルをとばしてポルコに)継承することがあるのかないのかはわかりませんが、とりあえず血の繋がりが弱い人同士では、記憶の継承はあまり行われないことが分かります。
では、逆に血の繋がりが強い人はどうでしょう。
血の繋がりが強い継承の例として、主人公エレン=イェーガーがいます。
エレンは、父グリシャから進撃の巨人と始祖の巨人を継承しました。
しかし、エレンは巨人に食われるまで巨人化できることすら知りませんでしたし、ましてやグリシャの記憶など一切覚えていませんでした。
血の繋がりが強いほど記憶も継承されるんじゃないの?
って感じですが、エレンとグリシャに関してもこの法則は成立していると僕は考えます。
理由としては、エレンは地下室でグリシャの手記を読んでからはグリシャの記憶(ダイナについてなど)をかなり鮮明に思い出しているからです。
これは、記憶を継承しなかったのではなく、記憶自体はかなり継承したが、グリシャによって一時的に記憶を消されていただけなのではないでしょうか。それが薬によるものなのか始祖の巨人の力によるものなのかは分かりませんが、グリシャはエレンが地下室にたどり着き、自分の手記を読むまで自分の記憶を思い出さないようにしたのは確実だと思います。
もし、エレンが進撃の巨人と始祖の巨人を継承してすぐにグリシャの記憶を知ったらどうなるでしょうか。
エレンは間違いなくすぐにでもマーレと戦おうとするはずですよね。
しかし、実戦経験も知識も殆どないままマーレに向かったところで、返り討ちにあって始祖の巨人をマーレに奪われてしまうことは目に見えています。そうなればいよいよエルディア人は終わりです。わざわざグリシャがクルーガーから進撃の巨人を継承し壁内に侵入した意味がありません。
かといって、グリシャにとってもエレンがいずれはマーレと戦うことになることも予想できるでしょうから、マーレについての知識とともに自分の記憶についてもその時までには継承しなくてはいけないはずです。
そこで、地下室をきっかけに継承するようにしたのだと思います。地下室はシガンシナ区、つまりウォールマリアの一番外側にあります。ウォールマリア〜ウォールローゼのエリアは巨人の生息域になってしまっているので、シガンシナ区の地下室までたどり着ければエレンはマーレと戦えるだけの十分な力がついているだろうとグリシャは考えたのではないでしょうか。
まとめると
- 例外なく血の繋がりと記憶の継承の度合いには相関関係がある
- エレンがグリシャの記憶を思い出せなかったのはグリシャによってエレンは地下室にたどり着くまで記憶を消されていたから
って感じだと思います。途中からグリシャがエレンの記憶を消していた理由の考察になっちゃいましたが、まあこれはこれでいいでしょう(笑)
気になるのは、今後この設定がどう生きてくるかですよね。鎧の巨人は果たして誰が継承するのでしょうか。僕はガビではないと思っていますが。
以上で考察を終わります。
意見、質問などあればコメントお願いします。
おわり。