【進撃の巨人】ジークの目的について
93話「闇夜の列車」にて、ジークが王家の血を引いていることをマーレに隠している(と思われる)描写がありました。
これは間違いなく今後の展開に大きく影響する事実ですよね!
今回は、このことからジークの目的を予想していきたいと思います。
・王家の血とは?
始祖の巨人を代々継承してきたフリッツ王家に流れる血です。
全ての巨人を支配できる能力を有する「始祖の巨人は、王家の血を引く者が継承しなければ真価を発揮できません。
エレン=イェーガーは始祖の巨人を継承していますが、王家の血を引かないため他の巨人を操ることができません。
かといって、壁内の王家の血を引く者(ウーリ、フリーダなど)は不戦の契りによって始祖の巨人の能力を使うことができません。
もちろんヒストリアが継承しても同じ結果になるでしょう。
では、壁外に王家の血を引く者は存在するのでしょうか。
86話「あの日」では
巨人大戦末期 島に逃れることを拒み 大陸に留まった王家の一族が存在した
その末裔は現在 彼女一人のみとなっていた
とあります。彼女とはダイナ=フリッツのことです。
その後、ダイナはグリシャと結婚し、ジークを出産しますが、ジークが7歳の時に密告され、ダイナは無知性巨人にされてしまいます。
後に50話「叫び」で一時的に座標が発動したエレンに従うように他の無知性巨人に殺されました。
このときエレンが座標を使えたのは、ダイナ巨人に触れたからでしょう。
また、ダイナが死亡したため、現在壁外で王家の血を引いているのはジークのみです。
・何故ジークは王家の血を引くことを隠しているのか?
先程説明した通り、ジークは壁外で唯一王家の血を引いています。ジークは自分の脊髄液を投与したエルディア人を巨人化させ、操ることができます。しかもこの過程で生まれた巨人は夜も活動することができます。
93話「闇夜の列車」でコルトは
こんな能力 歴代の獣の巨人にも無かったのに…
まるで話に聞く始祖の巨人だ
と言っています。
つまり、ジークの特殊能力は獣の巨人に特有なものではなく、ジークが王家の血を引いていることが関係していると考えられます。
しかし、ジークは始祖の巨人を継承していないので、完全に巨人を支配することはできず、限定された条件(自分の脊髄液を投与)でなければ支配できない、といった感じでしょう。
マーレはパラディ島に存在する始祖の巨人奪還作戦を行なってきました。
マーレが始祖の巨人を何としても手に入れたい理由はいくつかありますが、主にパラディ島に眠る莫大な化石燃料です。86話「あの日」のフクロウから復権派に届いた手紙によると、技術の発展に伴い、豊富な化石燃料を埋蔵するパラディ島の需要が高まったとあります。
しかし、80年前に壁を築いたフリッツ王は
今後我々に干渉するなら壁を構成している巨人の力を使うと宣言しており、うかつに手を出さない状態でした。
壁内の始祖の巨人を奪還し、パラディ島を制圧して化石燃料を手に入れるというのが主な理由です。
マーレは壁外には王家の血を引く者はいないと考えているため、始祖の巨人を使って巨人を支配するということ自体を目的としているわけではありません。
では、もしマーレがジークが王家の血を引いていると分かったらどうするでしょうか。
まずなんとしてでも始祖の巨人を奪還し、その力でエルディア人を巨人化させ操って兵器にするでしょう。
巨人は確かに地上戦では強力ですが、ジークの脊髄液を投与しなければまともに操作することもできず、操作できなければマーレ人も構わず襲うような扱いづらさが弱点です。
マーレは巨人の力でなんとか他国と戦争してもいい勝負ができていますが、科学技術的には他国に大きく遅れをとっています。
しかし、始祖の巨人の力を得れば地上戦での戦力が大幅に強化されるので有利に戦うことができるでしょう。
また、必ずジークに子供を作らせるでしょう。
王家の血が断絶すれば、始祖の巨人の力を完全に使える人はいなくなってしまいます。現在壁外で王家の血を引いているのはジークだけなので、ジークに子供を作らせ、その子供に始祖の巨人を継承させるでしょう。
ジークが本当にマーレの繁栄を望むのであれば、自分が王家の血を引いていると言った方がいいですし、それはジークも分かっていると思います。
これらのことから、ジークはマーレと別の目的があると考えられます。
・ジークの目的は?
93話「闇夜の列車」で、ジークはマーレ元帥にパラディ島への攻撃を再開し始祖の巨人を奪うべきだという意見を述べています。
その理由は、始祖の巨人をマーレが取り戻したと世界中に知らせることで、技術の発達、軍備の再編までの時間を稼ぐためだそうです。
しかし、僕はこれはジークの本心ではないと思います。先程も言ったように、これが本心であれば王家の血を引いていることを明かした方がマーレが作戦を実行する可能性も上がるし、マーレはパラディ島作戦に莫大な予算をつぎ込むでしょう。
つまり、この理由は建前であり、ジークには別の理由があると考えられます。
ジークは始祖の巨人を自分が継承し、何かに利用しようとしているのではないでしょうか?
これはジークが王家の血を引いていて、それを隠していること、わざわざ建前を使ってまでパラディ島作戦を提案したこと、任期(寿命)があと1年であることからほぼ確実だと思います。
そして、もう1つジークの目的が分かりそうな手がかりとして、83話「大鉈」でジークがエレンと初めて対峙した時のシーンがあります。
この発言の意味はなんでしょうか。
このとき、ジークはかなり疲労していましたし、リヴァイに追われていたにも関わらずエレンに対してこのような発言をしています。
また、逃げる際もわざわざ
エレンを救い出す、と言っていることからこの発言はおそらくジークの本心でしょう。
グリシャの目的はエルディアの復権であり、洗脳されているというのはエレンにエルディアを復権させるようにグリシャの意志が働いているということではないでしょうか。
これらのことから、ジークの真の目的=エルディアの復権ではなさそうです。
しかも、マーレを滅ぼしエルディアを復権させたとしてもやってることはマーレと同じです。
ジークの考え方からして、仮にジークが実はエルディア側の人間だったとしても、マーレを滅ぼしてエルディアを復権させる、所謂やられたらやり返すような方法はとらないと思います。
また、先程言ったようにおそらくジークはマーレ側の人間ではありません。
これとエレンを救い出すという発言から、ジークの目的として、エルディア人の解放がまず考えられます。始祖の巨人の力を王家の血を引く人間が使えば、ユミルの呪いを解き、巨人の力を大地の悪魔に返すことができるのではないでしょうか。
ただ、この展開は物語的にどうなの?って感じですよね。メタ的な話になりますが、ジークが実はいい奴でエルディア人解放することが目的なら壁内人類にとっての宿敵であるジークとの対立も中途半端になってしまいますし、正直盛り上がりに欠けますよね。
エルディア人の集団自決なのではないかという考察もあります。物語の流れ的にもジークの言動にも噛み合っているのですが、これはジークの目的ではないと僕は考えます。
理由はジークが目的を持つようになった年齢です。ジークは7歳でグリシャをマーレに密告して、それ以降ずっとマーレに王家の血を引いていることを隠し続けています。ということは、7歳の時点である程度考えがあったのではないでしょうか。7歳のジークが始祖の巨人を奪還してエルディア人の集団自決を試みるとは少し考えにくいかなと思います。
じゃあ目的は何なんだよ!って感じですが、確実にこれというものはありません。
獣の巨人の歴代の継承者の記憶と王家の血を引いていることから誰も知らない巨人の謎を知っている可能性もあります。
まあ、ジークはケツの拭き方(責任の取り方)が独特なので、僕たちが考えもしないことをするかもしれませんしね(笑)
この発言まで伏線だったら面白すぎです(笑)
まとめると
- ジークはマーレ側の人間ではない
- ジークはエルディア復権派でもない
- ジークは子供を作って王家の血を引き継がせる気はない
- ジークは始祖の巨人を自分で継承して何かに利用しようとしている
- ジークはおそらく7歳の時から何かしらの考えを持っていた
って感じですかね。
これも結局新たな情報待ちですね。
意見、質問などあればコメントお願いします。
おわり。