【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察
【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし
先日、↑の記事でマーレ人の一部が巨人化できる説について考え、その根拠はライナーがマーレ人とエルディア人のハーフであることと、1700年間続いたエルディアによる民族浄化であると考察しました。
しかし、後になって86話以降を読み返してみると、1700年の民族浄化とかあり得なくね?と思ったので再考察していきたいと思います。
そもそも、1700年の民族浄化という言葉がどこで出てきたかと言うと86話「あの日」でのグリシャの父の発言です。
(86話 あの日)
しかし、これはマーレによる教育における歴史です。現実世界でもそうですが、歴史は権力のある者によって度々歪曲されます。マーレはエルディア人に対し自らの都合が良いような教育を施していると考えています。
となると、 おそらくグリシャの父もそのような教育の影響を大きく受けていますよね。
また、88話でクルーガーは1700年の民族浄化などあり得ないという旨の発言をしています。
(88話 進撃の巨人)
1700年も民族浄化が続いたなら、マーレ人が生き残っているわけがないと言っています。
しかし、マーレ国内ではグリシャのような一部を除いたエルディア人はこのことを真実として受け入れています。まあ要するに真実なんてものはなく、エルディアにしてもマーレにしても自分たちに良いような解釈をし、それが真実となっているってことです。
クルーガーの言う通り、1700年も民族浄化が続いたならマーレ人は全滅しているでしょう。当時は巨人の力に技術も追いついてなかったでしょうから、一方的に弾圧されて数十年保つかも怪しいです。
では、正しい歴史は何なのでしょうか?
結論から言ってしまえば、正しい歴史は分かりません。また、正しい歴史が記された書物が存在する可能性もかなり低いです。
86話「あの日」から80年前に起こった巨人大戦で、145代フリッツ王がエルディア人を引き連れてパラディ島に移りました。王は壁内エルディア人の記憶を改竄したことから考えて正しい歴史の情報を一切壁内には持ち込まなかった(何らかの形で持ち込まれていても処分された)と考えられます。
壁外には、大きく分けてマーレ人とパラディ島に逃げなかったエルディア人がいます。
壁外エルディア人は、マーレによって差別され、マーレに都合の良いように教育されてきました。このため、おそらくエルディア人の多くがグリシャの父親のようにマーレに歪曲された歴史を信じています。
グリシャのように反マーレ派のエルディア人は逆にエルディアに都合の良い歴史を信じていました。もちろんマーレが管理する書物などにはマーレに都合の良い歴史が記されているでしょうから、マーレ国内にも正しい歴史文献が存在する可能性は低いです。
可能性が低いと言ったのは、一応存在する可能性があるからです。
マーレに忠誠を示しながらも、正しい歴史を密かに継承しているエルディア人がいるかもしれませんし、エルディア人でもマーレ人でもない人種が残した歴史書が存在するかもしれません。
東洋の一族とかアッカーマンとかがこの問題に絡んでくればまた面白いと思いますが、これに関しては何とも言えません。
先程、歴史文献はおそらくないと言いましたが、歴史を知る術はあると思います。
それは、始祖の巨人です。
89話「会議」でクルーガーがアルミンやミカサの名を口にするシーンがありました。
(89話 会議)
また、ユミルの民と座標について88話でクルーガーがグリシャに説明しています。
(88話 進撃の巨人)
座標を手に入れれば全ての巨人、全てのユミルの民と繋がることができます。また、クルーガーのミカサ、アルミン発言から、おそらく違う時間に生きるユミルの民とも繋がれる可能性が高いと思います。
となると、始祖の巨人の真価を発揮させることができれば、過去の9つの巨人の継承者の記憶などを知り、事実を知ることができると考えられます。同時に、9つ目の巨人も知ることができますね。
それにしても、9つ目の巨人は一体どんな奴なのでしょうか?赤子継承というシステムが存在するにも関わらず未だに赤子継承によって巨人化能力を得た人間が出ていないことから赤子継承したとの説が有力ですが、詳しいことは何も分かりません。また最新話が出たら考察記事を書こうと思います。
以上で考察を終わります。86話以降急激に様々な謎が解けてきていますが、新たな謎も増えてきています。
今度は未回収の伏線、謎をまとめた記事を書こうと思ってるので、そちらも見ていただけると嬉しいです。
意見、質問などあればコメントお願いします。
おわり。