限界理系大学生

ゲームや漫画や日常の出来事を様々な観点から観察、分析していきます。たまに真面目な話もします。暇つぶしです。不定期で更新します。

【進撃の巨人】アッカーマンについての考察

93話「闇夜の列車」でジークがアッカーマンは巨人科学の副産物だと言っています。

つまり、アッカーマンはどこかに住んでいた少数派の血族とかではなく、巨人を研究する過程で偶然生まれてしまったと考えられます。

なぜ偶然かと言うと、もし狙ってアッカーマンを生み出せるとすれば、マーレはとっくにアッカーマンを人間兵器として戦争に利用していると考えられるからです。副産物という言い方からも狙って作ったものではないということはわかると思います。

 

f:id:owata047:20170614080544j:image

 

 

では、どのようにアッカーマンは生まれたのでしょうか?

 

残念ながら作中でアッカーマンが誕生した過程についての手がかりは殆ど描かれていません。

今回はアッカーマンの特徴を整理しながら、アッカーマンの歴史について考察し、研究の副産物として生まれた過程については新たな情報が出てから詳しく考察するとしましょう。

 

・強い

作中に登場したアッカーマンといえば、ミカサ、リヴァイ、ケニー、ミカサ父、クシェル(リヴァイ母)などがいます。

ミカサは104期訓練兵をマーレで訓練を受けてきたはずの戦士が3人もいるにも関わらず首席で卒業するようなバケモノですし、リヴァイは言うまでもなく人類最強、ケニーも中央第一憲兵団対人制圧部隊隊長として調査兵団を何人も殺害していますし、何よりリヴァイを育てたという実績があります。ミカサ父に関しては強盗にあっさり殺されてしまいました。

この差はアッカーマン特有の覚醒(僕が勝手にそう呼んでる)があるかどうかによります。

例えばミカサはエレンが強盗に殺されかけている時に覚醒が起こっています。

 

f:id:owata047:20170614080838j:image

 

この瞬間からミカサは圧倒的な強さを手に入れています。

 

f:id:owata047:20170614080938j:image

 

リヴァイも覚醒を経験したと言っています。

この覚醒の特徴としては、一度覚醒してしまえばそれ以降は常に強く、覚醒時だけの一時的なものではありません。

 

アッカーマンが強いというより、アッカーマンは圧倒的な強さを手に入れる覚醒が起こる可能性を秘めていて、覚醒が起こらなければ強くはないという方が正しいでしょう。

 

・記憶の改竄を受けない

これはアッカーマンというより、エルディア人じゃない人は記憶の改竄を受けないという方が正しいですかね。ケニーの祖父によると、アッカーマンや東洋の一族は記憶を改竄されないとのことです。おそらく、記憶の改竄はエルディア人にしか効かないのでしょう。そして、この発言からアッカーマンは特別な条件を満たしたエルディア人などではなく、エルディア人とは全く別の血族と考えられます。

 

・王家からの迫害

記憶の改竄を受けないアッカーマンは、人類の記憶を改竄する初代王の方針に反発したため、壁内で迫害されてきました。

 

 

軽くアッカーマンの特徴を整理したところで本題に戻ります。

 

ジークの発言から、アッカーマンは大陸側で生まれたと考えられます。

では、アッカーマンはいつ生まれたのでしょうか。エルディアが民族浄化を行なっていた1700年間でしょうか、それともマーレが復権してからパラディ島に壁ができるまででしょうか。

おそらく前者です。

86話「あの日」でグリシャの父親の発言より(グリシャ父が発言したタイミングを現在とした場合の年表です)

 

1820年前:ユミル=フリッツが巨人の力を得る

1820年前〜120年前:エルディアによる民族浄化

120年前:マーレが内部工作に成功

80年前:巨人大戦でマーレが勝利、フリッツ王はパラディ島に逃げる

 

壁内のアッカーマンはフリッツ王が逃げる時に一緒にパラディ島に移りそのまま壁内に入った以外ありえない(フリッツ王は壁を作った際に記憶の改竄を行ったはず、アッカーマンが壁ができた時にいなかったら迫害されることもない。そもそも壁ができてから壁内に侵入するのは困難。)ので、少なくとも80年前にはアッカーマンは存在していたと言えます。

ジークはアッカーマンを王家の伝承のみの存在と言っていますし、アッカーマンはかつては王側近の武家でした。

120年前〜80年前は

エルディア:始祖の巨人、進撃の巨人

マーレ:上の2つ以外の7つの巨人

を所有しており、王はもちろんエルディアにいます。だとすると、マーレが復権した後に生まれたとしたら、アッカーマンが王に仕えた期間は長くても40年になってしまいます。

これでは短すぎますよね。世代にしておよそ3世代です。これでは王家の伝承のみの存在という表現は使わないと思います。

 

これらのことを考慮に入れると

1820年〜120年前にエルディアで巨人科学の副産物(研究中の偶然?突然変異?)としてアッカーマンが誕生。

その後は高い戦闘力を評価され王側近の武家として王家に仕える。

代々王家の側近としての役割を引き継ぐ

120年前にマーレが復権

80年前にフリッツ王がパラディ島に逃げ、このときアッカーマンの一部も壁内に移る。

フリッツ王は壁内人類に記憶の改竄を試みるもアッカーマンはエルディア人じゃないので改竄できない。都合が悪いため迫害を受ける。

 

という流れになるかなと思います。

王からすれば、高い戦闘力を持つアッカーマンは自分の手元に置いておきたいはずなので、王はアッカーマンはアッカーマン同士でのみ子をつくらせ、代々王家に仕えさせたと予想できます。

これが、王家の伝承のみの存在の意味だと思います。

 

フリッツ王がパラディ島に逃げる時に共に壁内に移った人類は一部ですよね。となれば大陸に残ったアッカーマンもいるはずですよね。

このアッカーマンをマーレはどうしたでしょうか。おそらく処刑したと考えられます。

アッカーマンは一見しただけで分かるほど戦闘力が高いです。(ジークはウォールマリアで調査兵団と戦っただけでアッカーマン2人を正確に言い当てた)

しかも、元はエルディアの王に仕えていた一族です。エルディアに対する忠誠心も高いはずですし、 謀反でも起こされたら困ります。

エルディア人は巨人化が可能なので武器としての利用価値があるからマーレがわざわざ収容所を作って生かしています。アッカーマンは巨人化もできません。つまり、生かす価値もないし数が増えたらマーレは潰されかねません。

現に、リヴァイはマーレが誇る戦士長であるジークをフルボッコにしています。

これらのことから、大陸に残ったアッカーマンはマーレによって殺されたと考えるのが自然でしょう。そもそも、王の側近でしたから殆ど全員壁内に移ったと考えられるため、残ったのは少数だったと思います。

これはただの推測ですが、このときにマーレは拷問でもしてアッカーマンや王家に関する情報でも得たんじゃないでしょうか。

 

アッカーマンの歴史についての考察は以上になります。

元は王家に仕えていたのに、壁内では迫害され、残りはおそらくマーレに殺されてしまったという悲惨な一族です。

アッカーマンは進撃の巨人の世界でおそらく大きな役割を持っているにも関わらず、まだ作中で明かされていない情報がたくさんあると思います。既存の情報から様々な仮説を立てながら、新しい情報が出るのを待つとしましょう。

 

質問、意見、リクエスト等あればコメントお願いします。

 

 

おわり。