限界理系大学生

ゲームや漫画や日常の出来事を様々な観点から観察、分析していきます。たまに真面目な話もします。暇つぶしです。不定期で更新します。

【進撃の巨人】遺伝の法則からユミルの民を考察してみた

先日、マーレ人の一部はエルディア人の血が混じっていて巨人化できる説を考察しました。

 

【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし

※この記事は少し考察不足なので、今度また新しい記事を書こうと思っています。

 

※27日に更新しました!↓

【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察 - 工学部の暇つぶし

 

この記事でも紹介していますし、94話からも分かるのですが、エルディア人と他民族のハーフは巨人化ができます。ライナーがこれに当てはまります。

 

では、このことを生物で習う「遺伝の法則」に基づいて考えてみましょう。

 

遺伝の法則とは?

遺伝の法則(メンデルの法則)は、遺伝学の初期段階とも言える法則で、オーストリア人のメンデルによって報告されました。

 

メンデルはエンドウを使って実験を行いました。得られた結果と法則を簡単に説明しましょう。(知ってる人はとばしてください)

 

代々背の高いエンドウと背の低いエンドウ(この2種類を、第1世代と呼ぶ)同士で受粉させてできた種子を植えると、全て背の高いエンドウが育った(このときできた背の高いエンドウを第2世代と呼ぶ)。第2世代のエンドウ同士で受粉させてできた種子を植えると、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率が3:1になった。

 

通常の生物は2個で1組の遺伝子を持っています。そして、この遺伝子によって特徴(形質という)が決まります。

遺伝子によって決まるのは背の高さだけではありません。種子の色や形状なども異なります。

 

しかし、今回は簡単のため、エンドウの背の高さについてのみの解説とします。

1組になっている2つの遺伝子には、それぞれ背を高くする遺伝子か背を低くする遺伝子が含まれています。メンデルの行った実験における第1世代の背の高いエンドウは、2つの遺伝子どちらにも背を高くする情報が書き込まれています。逆に、背の低いエンドウには2つの遺伝子どちらにも背を低くする情報が書き込まれています。背を高くする情報をA、背を低くする情報をaとしましょう。

生物は2個で1組の遺伝子を持っているので、背の高さの情報について言えば、第1世代の背の高いエンドウはAA、背の低いエンドウはaaを持っていることになります。

子は、両親の遺伝子を片方の親の2個の遺伝子のうち1個、もう片方の親の2個の遺伝子のうち1個を受け継ぎます。

先程説明した実験で言えば、第2世代はAAの親とaaの親から1つずつの遺伝子を受け継ぐので、Aが書き込まれた遺伝子とaが書き込まれた遺伝子の組を持っていることになります。

つまり、背の高さの情報について言えば、Aaとなります。

しかし、実験では第2世代のすべてのエンドウが背が高いという結果になりました。

これは、Aとaの2個の情報を持っている場合、どちらか一方のみが現れ、両方の情報が混ざったりすることはありません。また、このとき現れる特徴(形質)は決まっていて、これを優性と言います。今回では、背の高い情報と背の低い情報を合わせ持ったエンドウすべてが背が高かったので、背が高い方が優勢ということです。逆に、背が低いことのように、特徴(形質)に反映されない方を劣性と言います。

第3世代については、文章では説明しにくいので図を使います。

 

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※手書きなので汚いです!ごめんなさい!

 

両方の親からAが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAAになります。

一方の親からA、もう一方からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAaになります。

両方の親からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はaaになります。

この中で背が低くなるのはaaのみ(Aaは優性のAによって背が高くなる)なので、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率は3:1になります。(AA:Aa:aaは1:2:1)

 

以上で遺伝の法則の説明を終わります。

次に、この法則を用いてユミルの民について考えていきましょう。

 

純血のエルディア人は巨人化ができますから、2つの遺伝子両方に巨人化ができる情報Aが書き込まれています。他民族の代表としてマーレ人を使います。純血のマーレ人はおそらく巨人化ができませんから2つの遺伝子両方に巨人化ができない情報aが書き込まれています。

88話「進撃の巨人」で明らかなように、マーレは血液検査によってマーレ人とエルディア人を判別しています。おそらく、aaの遺伝情報を持つ人間がマーレ人として認められるのでしょう。(こないだの記事と言ってることが違いますが、今回の考察はあくまで遺伝の法則に基づくと仮定した場合の考察です。)

となると、ライナーの父親はマーレ人と言われているのでaaです。ライナーの母親、カリナはAaかAAか分かりませんが、父親がaaの時点でライナーはAaかaaかしかあり得ません。ライナーは巨人化ができるのでAaであり、同時に巨人化ができるAが優勢であると分かります。

 

1700年続いたとされる民族浄化(これについても今度別の記事で考察します。)についても、他民族と子をつくり(この子はAa)、Aa同士で子をつくりaaが生まれたら殺害することを繰り返していけばAの遺伝情報を持つ人間の割合を増やしつつユミルの民を増やせるのでこれで説明ができます。

 

となると進撃の巨人の世界でも遺伝の法則が成り立ってるのでは?

と思ったのですが、残念ながらこの可能性は低そうです。

 

もし成り立ってるとしたら、マーレに住むエルディア人の中にはAaが一定数いますよね。ライナーもAaですし。となるとAaとAaのエルディア人同士が子をつくるということも起こりますし、そうなれば1/4の確率でaaが生まれてきてしまいます。つまりマーレ人です。

断定はできませんが、今までの流れからしてエルディア人からマーレ人が生まれたパターンはなさそうですよね。

かといって、AAのみをエルディア人とする場合、Aaのマーレ人は巨人化できることになります。

このように、遺伝の法則で説明しようとすると少し引っかかる部分が多いです。

実はライナーの父はマーレ人になりすましたエルディアだった可能性などもありますが(これについては今度別記事で考察予定です)、最もあり得る可能性としては、進撃の巨人の世界に固有の遺伝システムがあるパターンです。進撃の巨人には、血縁に関する色々な内容が含まれています。(アッカーマン、ユミルの民、王家など)

これらの謎については、おそらくいつか作中で明かされるでしょう!楽しみですね。

 

以上で考察を終わります。

今回は、遺伝の法則に基づくと仮定してユミルの民について考察しました。

遺伝の法則って面白いですよね。

人間の体で言えば、髪はくせ毛が優性で直毛が劣勢、まぶたは二重が優性で一重が劣性など、様々な形質が遺伝子の優性、劣性で決定します。

残念ながら、進撃の巨人の世界では成り立ってなさそうですが、学校で習ったことを使って漫画の世界を考察するというのはなかなか楽しいことだと思います。

このパターンの考察記事もまた書くのでよろしくお願いします。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

【進撃の巨人】ライナーの目的について

94話「壁の中の少年」で、このような描写がありました。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

この描写から分かるように、ファルコはエルディア人を戦争から解放したいと考えています。

ファルコはエルディア人なので当然のようにも思えますが、この考えはマーレ国内では少数派です。

エルディア人の多くは、マーレに忠誠心を示し、マーレに認めてもらうことは名誉なことだと思っています。ライナーの母親カリナなどを見れば明らかですね。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

そのため、エルディア人はマーレのために戦うというのはマーレ人だけではなく、多くのエルディア人にとって当たり前のことなのです。

 

しかも、普通のエルディア人がエルディア人を戦争から解放したいと考えるならまだしも、ファルコは戦士候補生です。戦士候補生はエルディア人の中でも特にマーレへの忠誠心が必要です。 こんな考えを持っていることをマーレ人に聞かれでもすれば戦士候補生をやめる程度ではすみません。下手すれば無垢の巨人でしょう。

 

そして、ファルコはもしかしたら自分のと同じ考えをライナーが持っているのではと考えています。ライナーは戦士です。幼い頃からマーレに忠誠を誓うように教育されていたはずですし、実際ライナーはマーレへの高い忠誠心が戦士候補生時代から今でも評価されています。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

先程も言いましたが、エルディア人を戦争から解放するという考えはマーレの考えと正反対です。戦士候補生であるファルコがこの考えを持っているのですらかなり危険で珍しいことです。実際に戦士としての役割を果たしているライナーがこの考えを持っているというのは普通に考えたらあり得ません。

 

93話「闇夜の列車」で、ライナーがファルコに鎧の巨人を継承したいかを聞き、継承を勧めるような発言をしていました。

 

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(93話 闇夜の列車)

 

ファルコがライナーはもしかしたら自分と同じ考えなのではと思うきっかけとなった出来事です。マーレ人や戦士候補生の中では、壁内エルディア人を滅ぼす強い覚悟を持ち、中東連合との戦争でも素晴らしい活躍を見せたガビが鎧の巨人を継承することがほぼ確定的だと考えられています。

 

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(93話 闇夜の列車)

 

ライナーは、家族の前ではガビが鎧の巨人を継承するのはほぼ確定的だと言っています。そして、そのことを聞いてライナーの母親、カリナをはじめブラウン家はみな喜んでいます。

誰もファルコに鎧の巨人を継承させようなどとは思わないでしょう。

 

では何故ライナーはファルコに鎧の巨人の継承を勧めるような発言をしたのでしょうか。

考えられる理由をいくつか考えてみましょう。

 

・ガビを戦士にしたくない

ライナーとガビは親戚です。マーレ国内の一般的な意見としては、1つの家から2人も戦士を出すというのはとても名誉なことでしょう。

カリナもそのように思っています。しかし、ライナーはどうでしょう。戦士候補生時代の苦い経験(成績は良くなかったし、ポルコにバカにされていた)や、調査兵団に入り生まれた兵士としての人格などに精神的にかなり苦しめられたと思います。加えて、戦争にも参加し身を呈して敵の攻撃を防がなくてはなりません。中東連合との戦争でも顔以外がグチャグチャになってしまいました。

 

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(93話 闇夜の列車)

 

巨人の力による圧倒的な自然回復力があるから無事ですが、普通なら即死です。戦士は身体的にも過酷極まりないと言えます。

となると、親族であるガビを戦士にさせないためにファルコに鎧の巨人の継承を勧めている可能性があります。現に、93話「闇夜の列車」でライナーはファルコに対し

ガビを守りたいなら お前がガビを超えるしかない

お前がガビを救い出すんだ

この真っ暗な 俺たちの未来から

と言っています。

 

明らかにガビを意識した発言ですが、これはライナーがガビを大切に思っているからではないと思います。(もちろん大切だとは思ってると思いますが)

『お前がガビを救い出すんだ』

『この真っ暗な 俺たちの未来から』

という発言から、ライナーはファルコに鎧の巨人の継承だけでなく、鎧の巨人を継承しガビを真っ暗な未来から救い出すことを勧めていることが分かります。

では、戦士にならない=真っ暗な未来から救い出すでしょうか?おそらく違いますよね。

戦士になれば一族に名誉とマーレ国内での自由が得られますが、過酷な戦士としての役割を引き受けなければなりません。

戦士にならなければエルディア人として一生マーレに差別されて暮らすことになります。

マーレの制度自体が変わらなければ戦士になろうとならまいと真っ暗な未来しかありません。

 

これらのことから、単にガビを戦士にしたくないというのは理由にならないと思います。

 

・ファルコはガビに気がある

91話〜94話で、たびたびファルコはガビに気があるのではないかと思われる描写がありました。

 

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(91話 海の向こう側)

 

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(94話 壁の中の少年)

 

このことはライナーも把握しているとは思いますが、ガビに気があるからファルコに鎧の巨人の継承を勧めるというのはおかしいですよね。

ファルコに鎧の巨人の継承を進めれば、ガビに対する気持ちの大きさから他の戦士候補生に勧めるより訓練などを頑張って戦士になりやすいかもしれません。しかし、これでは結局目的はガビを戦士にしたくないからということになってしまいます。ファルコでなければいけない理由が他にあるはずです。

巨人の力は人を愛することと何かしらの関連があるっぽいですから可能性は捨て切れませんがかなり低いと思います。

 

・エルディア人を救うため

ファルコの推測どおり、ライナーはエルディア人を救いたいという考えを持っているという可能性です。

ライナーは戦士候補生時代から壁内エルディア人を滅ぼし、エルディア人を、さらには世界を救いたいという思いを持っていました。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

マーレへの強い忠誠心が評価されていましたが、壁内に忍び込んでからは兵士としての人格が芽生え、現在でも壁内を思い出す描写があります。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

では現在のライナーは壁内エルディア人をどのように考えているのでしょうか。

マーレへの強い忠誠心が認められ今や戦士隊副長となったライナーですが、未だに壁内で過ごした日々を良く思い出しています。このことから心のどこかで壁内エルディア人を救いたいと考えているのではないでしょうか。

 

では、ファルコはどうでしょう。ファルコがエルディア人を戦争から解放したいと考えているのは明らかです。ファルコが壁内エルディア人をどう思っているかは詳しくは分かりませんが、ファルコは戦闘能力のなくなった敵兵士を保護したり、他の戦士候補生は見向きもしない心的外傷を負ったエルディア人兵士を手助けしたりする優しさを持っています。

となると、壁内エルディア人を救いたいという考えを持っている可能性もありますよね。

 

また、ファルコの姓はグライスです。グライスと言えば、グリシャを含むエルディア復権派のメンバーの1人で、楽園送りにされる際に巨人化されずに壁から蹴落とされた人物です。

マーレ国内には3種類の人間がいます。

  • マーレ人
  • エルディア人(マーレ派)
  • エルディア人(エルディア派)

マーレ派というのはマーレ国内における一般的なエルディア人であり、壁内エルディアを悪魔と考えています。

エルディア派はエルディア復権を考えるグリシャのような人を言います。

壁内エルディア人を悪魔とみなさないのはこの中でエルディア派のエルディア人だけです。

グライス家のファルコはおそらく血縁的にグライスと繋がりがあるので、この点から見てもファルコが壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性はあります。

 

まとめると、

  • ライナーはエルディア人を救いたいと考えていてその目的のために同じ目的を持っているファルコに鎧の巨人を継承させたい
  • もしかしたらガビに気があることが関係しているかもしれない
  • ライナーとファルコは共に壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性がある
  • ファルコはグライスから何かしらの影響を受けている可能性がある

といった感じですかね。

 

ライナーについてしっかり考察したのは初めてですが、なかなか難しいキャラですね。一貫した思考が読めず、言動と行動と思想がどう噛み合ってるのかが全然分かりません(笑)

また何か新しい情報があれば考察します。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

累計閲覧数1000突破‼︎

4月の中頃からブログを始め、2ヶ月と少しが経ちました。そしてついに6月21日に

累計閲覧数が1000を超えました!

ブログをやったことがない人にとってはなんだか凄いのか凄くないのかよく分からないと思いますが、全く凄くありません(笑)

ある程度人気のあるブロガーは、1日に閲覧数1000回なんて余裕でいきます。

 

まあ、僕はまだまだ駆け出しブロガーですし、ブログは最初は全然閲覧数が伸びないってよく言われますし、今はただ1000回も工学部の暇つぶしに付き合っていただけたことを嬉しく感じています。

 

元々は片道1時間の通学時間を有効に利用できる方法はないか考えて始めたんですが、4月頃は1日1回も閲覧されなかったりして何度もやめようと思いました(笑)

5月に入って記事を書く頻度が下がったのはそのためです。

最近は、平日は毎日1個は記事を書くようにしてますし、閲覧数も1日に50回くらいまでには増えてきました。

 

そこで今回は、今まで書いた記事の中でオススメ(自分的に傑作)な記事を紹介していきたいと思います。

 

【ドラクエ】スライム強くね? - 工学部の暇つぶし

ブログを始めて3番目に書いた考察記事ですね。ドラクエをちゃんとやったことない人でも楽しめる内容になっています。

 

【考察】ジェットコースター克服法について - 工学部の暇つぶし

ジェットコースターが苦手な方は多いと思います。僕も昔はそうでした。何度か乗らされて克服するうちに掴んだフワッとしないテクニックを紹介しています。珍しく実用的な記事です。

 

【大学】工学部の現実 - 工学部の暇つぶし

今の理系の高3にぜひ読んで欲しい記事です。

現役の工学部生が工学部の現実を紹介しています。

 

【化学】腕にはめたい有機化合物ランキング - 工学部の暇つぶし

頭おかしい記事です。高校で有機化学を習った人なら楽しめるかもしれません(笑) 

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

最近書いた進撃の巨人の考察ですね。他にも進撃の巨人の考察はしていますが、とりあえず1つここで紹介しておきます。

 

まだまだ記事の質も高いとは言えませんし、内容も意味不明なものが多いですが、平日は毎日何かしらの記事を書くつもりなので、見ていただけると嬉しいです。

 

次の目標は閲覧数累計10000回ですかね。

これからも当ブログをよろしくお願いします。

 

 

おわり。

 

 

 

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その3

93話、94話で登場した腕章を逆の腕に付けていた兵士がエレンであると考察しました。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

 

また、何故エレンが忍び込んだかについても考察しました。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その2 - 工学部の暇つぶし

 

というわけで今回は第3弾!

どのようにマーレに侵入したか、他の調査兵団も侵入しているのかについて考察していきたいと思います。

 

今週は腕章が逆の兵士についての記事ばかり書いていますが、今日で終わるので最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 

本題に入ります。パラディ島とマーレの地形的な位置関係はこのようになっています。

 

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(93話 闇夜の列車)

 

黒がマーレの領土、その右上の島がパラディ島です。

パラディ島は完全な孤島であり、陸路でマーレに侵入するのは不可能であることが分かります。

となると船を使って海から侵入したか、飛行船等を使って空から侵入したかのどちらかと言って良いでしょう。

壁内エルディア人は飛行船の技術なんてないと思う人もいるかもしれませんが、そのような物があることはグリシャの手記から知っているはずですし、数年前の段階で民間の手で気球レベルなら開発できてたっぽいので、今では飛行船を所有している可能性も捨てきれません。

 

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(55話 痛み)

 

しかし、可能性が無くはないというだけで、船で侵入した可能性の方が高いと思います。

2話「その日」で船で住民を避難させる描写がありました。何年も前から、壁内エルディア人は船の技術を持っています。

加えて、93話「闇夜の列車」でのジークの発言から、パラディ島に向かったマーレの船が戻ってきていないということが分かります。

 

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(93話 闇夜の列車)

 

この発言から、調査兵団はマーレの船を奪ってその船を使って侵入したという可能性が出てきます。もちろん、他の船でもいいのですが、その場合壁内で使っている船をエレンが運んだりしなければ使えません。また、マーレの方が技術が発展しているので、船の性能も高いでしょう。これらのことから、マーレの船を奪って侵入したという可能性が最も高いと予想しています。

では船を使ってどのように侵入したのかという話なんですが、マーレ人になりすまして船着き場に行ったらジークの発言に矛盾しますし、そんな目立つ侵入の仕方はしないでしょう。

となると、普通に考えて夜に人目につかない場所から上陸したのではないかなと思います。

 

また、同時に他の調査兵団も何人か侵入していると考えられます。さすがにエレン1人では問題が起きた時にどうしようもありませんし、ある程度人数がいた方が情報も効率良く集めることができます。しかし、全員がマーレに上陸するのはそれはそれで問題です。

その間にマーレがもう一度パラディ島作戦を開始した場合、間違いなく壁内エルディア人は滅ぼされてしまいます。始祖の巨人が奪われなければ大丈夫と言えば大丈夫ですが、王家の血を引くヒストリアは奪われる可能性が高く、そもそも壁内人類を見捨てるような選択肢を調査兵団は取らないでしょう。

誰が侵入して誰が残るかはさすがに分かりませんが、エレンを含む数人がマーレに侵入、残りはパラディ島に残った可能性が高いと思います。

 

以上でマーレ侵入の過程と調査兵団の動向についての考察を終わります。

今回は明確な根拠のない推測が非常に多いので、正確さには欠けるかもしれません(笑)

 

最後に、エレンがファルコを見て何を感じたかについて少しだけ考えを述べたいと思います。

 

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(94話 壁の中の少年)

 

このときエレンは腕章をしているファルコを見て、ファルコがエルディア人であることにすぐに気がついたでしょう。

また、エレンはグリシャなど一部のエルディア人を除いてエルディア人はマーレに従い、マーレに尽くしています。

マーレは、エルディア人を戦争に参加させ、戦力を増強させていますが、コスロのエルディア人兵士に対する態度から分かるように、特に兵士1人1人を大切にしているわけではありません。むしろ、心的外傷を負った兵士は戦場で使い物になりませんから、治ればまた兵士として使い、治らなければ無知性巨人にでもしてしまうのでしょう。

となると、ファルコの行動はマーレの考えから大きくズレています。ファルコ自身もエルディア人を戦争から解放したいと考えています。

 

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(94話 海の向こう側)

 

ファルコの考えまでは分からなくとも、エルディア人に対してマーレ人が前にいるにも関わらず優しく接するファルコを見て、海の向こうは敵しかいないと考えていたエレンに何かしら新しい考えが浮かんだ可能性があります。

 

何故ファルコがそのような考えを持っているのか、エレンが具体的に何を感じたかまでは分かりませんが、今後の展開にファルコの考えが大きく影響することはほぼ間違いないでしょう。

 

以上で考察を終わります。3日連続で腕章が逆の兵士についての考察をしました。

エレンじゃなかったらマジでどーしよ…(笑)

と内心かなり不安なんですが、それはそれで面白いんじゃないでしょうか。

 

意見、質問等あればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その2

昨日、93話、94話で登場した腕章を逆に付けた兵士がエレンかどうかを考察しました。

 

 【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

 

この記事を読んでいただいた方はご存知の通り、僕はエレンであると予想しています。

 

今回は、腕章を逆に付けていた兵士はエレンであるという前提で、マーレに忍び込んだ目的を考察していきたいと思います。

 

エレンがマーレに忍び込んだ目的は、おそらく調査兵団の目的と一致しています。個人で侵入というのは考えにくいですし、他の調査兵団も何かしらのサポートをしていると思います。

エルディア人は世界中から悪魔と呼ばれ、特に壁内のエルディア人は壁外のエルディア人からも強く憎まれています。

 

ここから考えられる調査兵団の方針として、まずマーレを滅ぼし、エルディアを復権というのが挙げられます。

これは、クルーガーやグリシャたちエルディア復権派の目的と一致します。

グリシャが壁内に侵入し、始祖の巨人を奪ってエレンに託したのはエルディアの復権のためです。

壁内エルディア人は、巨人によって仲間を喰い殺され、領土を奪われたりしています。(取り返しましたが)巨人に対する怒りはとてつもないものでしょう。しかし、巨人の正体は実は同胞のエルディア人であり、全ての元凶がマーレであると知ったらどうなるでしょうか。

おそらく全ての怒りの矛先はマーレに向かいますよね。しかも、壁内エルディア人は始祖の巨人を含む3つの知性巨人(アニも入れたら4つ)や、巨人科学の副産物であるアッカーマン2人を所有しているため、戦い方によっては巨人頼みのマーレを倒せる可能性もあります。

しかし、倒したところで状況は変わるでしょうか。93話「闇夜の列車」でマーレ元帥は

人類の叡智はついにマーレの鎧を粉々に砕くまでに至った

どの国もそう報じ 中東連合を讃えている

と言っています。

ここから分かるように、巨人を戦争に利用するマーレは他国からかなり嫌われています。

となると、エルディアがマーレを滅ぼして復権したところで状況は変わるでしょうか。

おそらくエルディアは他国から嫌われ、しかも他国は着々と軍事技術を向上させています。結局他国との戦争になることは容易に想像できます。国際的なマーレの状況を調査兵団が知っていたならこの方針を選ぶ可能性は低いかなと思います。

しかも、90話「海の向こう側へ」でエレンは

…なぁ?

向こうにいる敵…

全部殺せば

…オレ達

自由になれるのか?

と言っています。

エレンはマーレを滅ぼしてエルディアを復権させること=自由ではないと考え始めています。

これらのことから考えて、調査兵団がマーレを滅ぼすという展開は無いかなと思います。

 

次に考えられるのは、巨人についての謎を解明するという方針です。作中から明らかなように、マーレは巨人の研究をしています。

巨人にはかなり謎が多く、調査兵団も多大な犠牲を払って少しずつ巨人についての知識を得てきてはいるものの、未だ不明瞭な点が多いです。マーレには巨人科学という言葉もありますし、93話「闇夜の列車」でどうしてジークは特別なのかと聞いたコルトに対し、ジークは

さぁな…

巨人学会の連中もお手上げらしい

と言っています。巨人学会とはその名の通り、巨人について研究する組織でしょう。

巨人学会はおそらく、調査兵団も知らないような多くの巨人の謎(おそらく脊髄液の量と巨人のサイズの関係とかも含まれる)を知っているでしょう。もしかしたら、巨人化した人間を元に戻す方法が記載された文献も所有しているかもしれません。

調査兵団がマーレがかつてエルディアに対してそうしたように、マーレを滅ぼして復権のではなく、巨人の謎を解いてエルディア人を解放し、マーレとは話し合いでの解決を望むかもしれまん。(ファルコがこのような考えを持っているため割とあり得る)

 

または、ジークとの接触が目的の可能性もあります。ジークは、マーレでは王家の血を引いていることを隠していますが、エレンら調査兵団はグリシャの記憶から王家の血を引いていることを知っています。過去に巨人化したダイナと接触した時だけ始祖の巨人の能力を使用できたエレンは、ヒストリアを巨人化させれば能力を使えると考えましたが、それをする覚悟がありません。

 

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(89話 会議)

※摂取は誤植で、正しくは接触らしいです

 

人類のことを考えるとヒストリアを巨人化させるべきなのかもしれませんが、エレンはそのような方法は取りたくないはずです。巨人時の能力は精神面による影響がとても大きいので、仲間だったヒストリアを巨人化させても始祖の巨人の能力を完全に使えるか怪しいです。

エレンは、女型の巨人と対峙したときも、その中身がアニであることを受け入れられず戦うことを躊躇していました。強靭な意志と行動力を持つエレンも仲間のこととなると精神的な弱さが目立ちます。

となると、始祖の巨人の能力を使うためには、ジークと接触する意外ありません。ジークと接触し、始祖の巨人の能力を使う展開も考えられます。

 

以上をまとめると、エレンがマーレに忍び込んだ目的は

  • エルディア復権のための内部工作
  • エルディア人解放のために巨人学会等から巨人の情報を集める
  • ジークと接触する

のどれかかなって感じです。

個人的にはエルディア復権は可能性が低く、下2つのどちらかかなと踏んでいます。

また、元々はエルディア復権を目的として来ていたとしても、マーレの現状や負傷兵に優しく接するファルコを見て考えが変わった可能性もあります。

 

今回は、エレンがマーレに忍び込んだ目的について考察しました。次は、どのように忍び込んだのか、他の調査兵団はどうしているのかを考察していきたいと思います。

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その3 - 工学部の暇つぶし

※6月21日に更新しました!

 

しばらくはエレン侵入についての考察が続くと思いますが、読んでいただければ嬉しいです。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

これだけ考察してエレンじゃなかったらどうしよ…(笑)

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説

93話、94話で腕章を逆の腕につけている兵士が登場しました!

 

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(93話 闇夜の列車)

 

こいつが実はエレンなのではないかという意見が非常に多いです。

今回は、僕が考えた説ではありませんが、この説が本当なのかを僕なりに考察していきたいと思います。

 

・腕章が逆

さっきの兵士が普通のエルディア人ではないとする最大の根拠です。作中描写から明らかなように、マーレに住むエルディア人にとって、腕章はとても重要です。

86話「あの日」で無許可で市内に入り膝蹴りを受けたグリシャに対し、クルーガーは

腕章を外さなかったことは賢い、たとえガキでも外で腕章を外したエルディア人は「楽園送り」だからな

と言っています。

この外と言うのはエルディア人収容所のことでしょう。グリシャが家を出るときも、グリシャの母親は

外に出る時は腕章を忘れるなって言ってるだろ…?グリシャ、壁の外には絶対出るんじゃないよ?

と言っています。

これらの発言から、マーレでは以下のようなルールがあると考えられます。

・家の中→腕章を付ける義務はない

・家の外(収容区内)→腕章を付けていないと軽い罰?(罰金とか?)

・収容区外→腕章を付けていても外出許可証がなければ労働か制裁、腕章を外せば楽園送り

 

おそらく、収容区に住むエルディア人は最低でも1日1回は腕章を着脱するでしょう。そして、腕章は左腕に付けるように決められています。

収容区に住んでいて、腕章の左右を間違えることがあるでしょうか?

考えて見てください。私たちが、普段左腕に付けている腕時計をたまに間違えて右腕に付けることがあるでしょうか?

どちらもあり得ないですよね。

長い間戦場にいたため忘れたということもあり得ません。91話から明らかなように、特別な場合を除いて、戦争中でもエルディア人兵士は腕章を付けなければなりません。

ダイナマイトを使って装甲列車の線路を破壊しようとしたガビは

作戦成功のため

今だけ腕章を外すことをお許し下さい

とマガト隊長に言っています。

これらのことから、腕章を逆に付けた兵士は、収容区に住むエルディア人ではなく、戦争にも参加していないと見ていいと思います。

 

・エレン説

エレン説を提唱している多くの考察では、腕章の左右や容姿が似ているということを根拠としています。僕的には、これらの要素に加えてマーレについての知識がある点から紛れ込んでいるのはエレンではないかなと思っています。

知性巨人を継承すると、前の継承者の記憶をある程度知ることができます。93話でガリアードはユミルの記憶を通して調査兵団時代のライナーを見ていました。

壁内エルディア人の中では、おそらくエレンとアルミンだけが壁外のことについて知っています。(エレンはグリシャ、アルミンはベルトルトの記憶を知ることができる)

確かにエレンやアルミンが他の調査兵団に教えることもできるっちゃできるそうですが、スパイには臨機応変さが求められます。

38話「ウトガルド城」でのユミルとライナーのやり取りを思い出して下さい。

 

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(38話 ウトガルド城)

 

ニシンは海水魚なので、壁内のエルディア人は何か分かりません。このやり取りは、ユミルが壁外出身であることの伏線となる重要なシーンですが、逆にマーレに忍び込むのであればニシンを知らなければ怪しまれてしまいます。

ニシンに限った話ではなく、マーレには壁内にはない物、文化があり、マーレに住むエルディア人を演じるならそれらを知らないのは大問題ですよね。

このような点から、腕章が逆の兵士はマーレのことを記憶を通して知ることができるエレンかアルミンであると考えられます。

ただ、アルミンは容姿が違いすぎです(笑)

となるとエレンではないかなと思います。

 

・エレンだとしたらリスク高すぎ問題

兵士をエレンとすると唯一引っかかるポイントがこれです。エレンは、9つの巨人のうち2つ、進撃の巨人始祖の巨人を身に宿しています。進撃の巨人はまだしも、始祖の巨人を持っていることが問題です。

マーレは始祖の巨人の奪還をずっと狙っています。始祖の巨人さえ奪えれば、豊富な資源を埋蔵しているパラディ島を制圧し、遅れている軍事技術も回復も狙えます。そもそも、ウォールマリアが破られたのも始祖の巨人を奪還するためですしね(笑)

もしマーレにエレンの存在がバレたらどうなるでしょう。まずエレンは助からないでしょうね。しかも、ジークやライナーなどエレンの容姿を知る人物がマーレにはいます。

かなりリスクが高いですよね。

しかし、そうも言ってられない現状でもあります。調査兵団は、グリシャの手記やエレンの記憶から壁内のエルディア人がどういう状況であるか知っています。

 

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(89話 会議)

 

もうリスク等考えている余裕はないと判断したのかもしれません。また、他の調査兵団も何人か一緒に紛れ込んでいる可能性もあります。

 

まとめると

  • 腕章が逆→マーレに住むエルディア人ではない
  • マーレについて知っている→エレンかアルミン
  • 容姿→エレンっぽい

 

これらのことからエレンかなと僕は考えました。割と自信ありですが、もちろんマーレと敵対している他国のスパイの可能性もあります。

どのようにマーレに侵入したか、侵入した目的は何かについてはまた今度考察していきたいと思います。

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その2 - 工学部の暇つぶし

※6月20日に更新しました!

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。