限界理系大学生

ゲームや漫画や日常の出来事を様々な観点から観察、分析していきます。たまに真面目な話もします。暇つぶしです。不定期で更新します。

【進撃の巨人】未回収の伏線、謎まとめ その1

86話以降、物凄い速度で今までの謎が解き明かされていますが、世界が壁外にまで広がったことで、また新たな謎も出現し始めています。

 

というわけで今回は、未回収の伏線や解き明かされていない謎のうち、今後の展開に大きな影響を与えると考えられるものを紹介していきたいと思います。

進撃の巨人は伏線や謎が多いため、一度に全てを書くと多すぎるので今回は作品前半に出てきたものを紹介します。

 

・「2000年後の君へ」の意味

最も初期からある謎の1つです。「20000年後の君へ」というのは第1話のタイトルであり、94話目を迎えた現在でも明確な答えはなく様々な解釈が生まれています。

有力な説としては、人類が巨人の力を得るきっかけとなった始祖ユミルから2000年後に生きるエレンに対して何かを伝えた説や、進撃の巨人は2000年ごとにループしているのではないかという説があります。

僕は前者の説を予想していますが、まだ謎が多いので何とも言えません。

解明が最も望まれる謎の1つでしょう。

 

・13ページの謎

単行本1巻の13ページの下部になぜかこのページだけー13ーの表記があります。

 

f:id:owata047:20170628094913j:image

(1話 2000年後の君へ)

 

ただの印刷ミスでは?と思う人も多いかと思いますが、進撃の巨人の世界では、9つの巨人を継承した人が13年で死んでしまうユミルの呪いが存在することから、この13にも何か意味があるのではないかと考えられています。

 

・エレンの夢とミカサの髪

これも最初期からある謎の1つです。

 

f:id:owata047:20170628144352j:image

(1話 2000年後の君へ)

 

「2000年後の君へ」と同じくループの伏線になっている説や道を通して過去の記憶が流れ込んでいた説がありますが未だに解決の手がかりがありません。おそらく物語の本質に関わる部分なので、解き明かされるとしても終盤だと予想されます。

 

・ミカサの頭痛

2話「その日」以降度々現れてきました。ミカサにとって大事な人(家族と思ってる人?)が失われそうな時に起こるのではないかという説が一般的ですが、5話「絶望の中で鈍く光る」では一般市民を助けて親子に礼を言われた時に頭痛が起きていました。

 

f:id:owata047:20170628151335j:image

(5話 絶望の中で鈍く光る)

 

この頭痛が単にミカサの精神面の揺らぎから来るものなのか、それともアッカーマン一族に固有なものなのか、東洋の一族に固有なものなのかは分かりませんが、作中に何度も現れているのでこれからも起こる、あるいは謎の解明があるかもしれません。

 

・謎の伝染病

今は亡きハンネスがグリシャを恩人としている理由にも当たります。

エレンらが生まれる前、謎の伝染病によって多くの壁内人類が亡くなったそうですが、突然グリシャが抗体を持って現れたおかげでみんな助かったというエピソードです。

単にグリシャが優れた医者であることを示すことが目的かもしれませんが、グリシャが壁外出身である以上、何か重要な謎が隠されているかもしれません。今後に期待です。

 

・ミカサの刺青

ミカサは東洋人の母親から一族に代々伝わる印を右手首に刺青されています。

 

f:id:owata047:20170628095546j:image

(5話 絶望の中で鈍く光る)

 

東洋の一族は、作中で何度かピックアップされたものの、未だに謎が多く、出世や能力も不明です。ミカサの刺青には世界の謎が刻まれているなどの説があります。

 

・奇行種について

一般的な無垢の巨人(無知性巨人)であれば、最も近くの人間を捕食しようとしますが、奇行種はこの性質がなく、行動が予測できません。

調査兵団団長、エルヴィンが考え出した巨人との戦闘を避けることを目的とした長距離索敵陣営においても、行動が予測できない奇行種だけは戦闘を行うと決まっていましたし、煙弾の色も黒色です。(通常の巨人は赤色)

87話「境界線」で無知性巨人がどのように生まれるかは明らかになりましたが、稀に奇行種が存在することに関してはまだ不明のままです。

マーレの巨人化学研究学会によってこの謎はすでに明らかになっているのではないかと予想しています。

 

・アニについて

33話「壁」で硬化物質に覆われた女型の巨人の継承者、アニ=レオンハートはそれ以降全く触れられませんでした(アルミンがベルトルトの動揺を誘うために使った程度)が、94話「壁の中の少年」でライナーと同期で戦士候補生時代から格闘術に優れていた描写がありました。また、94話の時点でライナーの寿命があと2年であることから同期のアニもあと2年であると考えられます。加えて、エレンが硬質化能力を手に入れた現在では無理やり硬化物質を割ってアニを出す展開や、アニが自力で出てくる展開などが考えられます。

また、アニは調査兵団に捕獲された際、無知性巨人に自らを襲わせて脱出しました。これは知性巨人だからではなく、アニが王家の血を引いているか、女型に特有の能力ではないかと考えられています。(ライナーやベルトルトには無知性巨人を操る能力はおそらくないことからそう考えられる)

謎が多いキャラですが、未だ壁内で生存していることから今後の展開に大きく影響することは間違いないと言えるでしょう。

 

 

以上で作品前半に登場した主な謎や伏線の紹介を終わります。整理してて思ったんですが、女型の巨人〜ウォールマリア奪還作戦あたりに登場した伏線はほとんど回収されているんですよね。現在残ってる謎は、物語の本質に関わる根本的な部分や壁外についてのことが殆どです。

 

次回は作品後半に登場した謎を紹介します。そちらにでは壁外についての謎や伏線の多くを紹介するので、また見ていただければ嬉しいです。

 

本日紹介した謎は、以後個別に考察していく予定です。

みなさんも、作中の情報を手掛かりに自分なりに考察してみてはいかがでしょうか。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察

【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし

先日、↑の記事でマーレ人の一部が巨人化できる説について考え、その根拠はライナーがマーレ人とエルディア人のハーフであることと、1700年間続いたエルディアによる民族浄化であると考察しました。

 

しかし、後になって86話以降を読み返してみると、1700年の民族浄化とかあり得なくね?と思ったので再考察していきたいと思います。

 

そもそも、1700年の民族浄化という言葉がどこで出てきたかと言うと86話「あの日」でのグリシャの父の発言です。

 

f:id:owata047:20170627084855j:image

(86話 あの日)

 

しかし、これはマーレによる教育における歴史です。現実世界でもそうですが、歴史は権力のある者によって度々歪曲されます。マーレはエルディア人に対し自らの都合が良いような教育を施していると考えています。

 

【進撃の巨人】マーレの教育について - 工学部の暇つぶし

 

となると、 おそらくグリシャの父もそのような教育の影響を大きく受けていますよね。

また、88話でクルーガーは1700年の民族浄化などあり得ないという旨の発言をしています。

 

f:id:owata047:20170627095356j:image

(88話 進撃の巨人

 

1700年も民族浄化が続いたなら、マーレ人が生き残っているわけがないと言っています。

しかし、マーレ国内ではグリシャのような一部を除いたエルディア人はこのことを真実として受け入れています。まあ要するに真実なんてものはなく、エルディアにしてもマーレにしても自分たちに良いような解釈をし、それが真実となっているってことです。

 

クルーガーの言う通り、1700年も民族浄化が続いたならマーレ人は全滅しているでしょう。当時は巨人の力に技術も追いついてなかったでしょうから、一方的に弾圧されて数十年保つかも怪しいです。

では、正しい歴史は何なのでしょうか?

 

結論から言ってしまえば、正しい歴史は分かりません。また、正しい歴史が記された書物が存在する可能性もかなり低いです。

86話「あの日」から80年前に起こった巨人大戦で、145代フリッツ王がエルディア人を引き連れてパラディ島に移りました。王は壁内エルディア人の記憶を改竄したことから考えて正しい歴史の情報を一切壁内には持ち込まなかった(何らかの形で持ち込まれていても処分された)と考えられます。

壁外には、大きく分けてマーレ人とパラディ島に逃げなかったエルディア人がいます。

壁外エルディア人は、マーレによって差別され、マーレに都合の良いように教育されてきました。このため、おそらくエルディア人の多くがグリシャの父親のようにマーレに歪曲された歴史を信じています。

グリシャのように反マーレ派のエルディア人は逆にエルディアに都合の良い歴史を信じていました。もちろんマーレが管理する書物などにはマーレに都合の良い歴史が記されているでしょうから、マーレ国内にも正しい歴史文献が存在する可能性は低いです。

 

可能性が低いと言ったのは、一応存在する可能性があるからです。

マーレに忠誠を示しながらも、正しい歴史を密かに継承しているエルディア人がいるかもしれませんし、エルディア人でもマーレ人でもない人種が残した歴史書が存在するかもしれません。

 

東洋の一族とかアッカーマンとかがこの問題に絡んでくればまた面白いと思いますが、これに関しては何とも言えません。

 

先程、歴史文献はおそらくないと言いましたが、歴史を知る術はあると思います。

それは、始祖の巨人です。

89話「会議」でクルーガーがアルミンやミカサの名を口にするシーンがありました。

 

 f:id:owata047:20170627232349j:image

(89話 会議)

 

また、ユミルの民と座標について88話でクルーガーがグリシャに説明しています。

 

f:id:owata047:20170627162325j:image

(88話 進撃の巨人

 

座標を手に入れれば全ての巨人、全てのユミルの民と繋がることができます。また、クルーガーのミカサ、アルミン発言から、おそらく違う時間に生きるユミルの民とも繋がれる可能性が高いと思います。

となると、始祖の巨人の真価を発揮させることができれば、過去の9つの巨人の継承者の記憶などを知り、事実を知ることができると考えられます。同時に、9つ目の巨人も知ることができますね。

 

それにしても、9つ目の巨人は一体どんな奴なのでしょうか?赤子継承というシステムが存在するにも関わらず未だに赤子継承によって巨人化能力を得た人間が出ていないことから赤子継承したとの説が有力ですが、詳しいことは何も分かりません。また最新話が出たら考察記事を書こうと思います。

 

以上で考察を終わります。86話以降急激に様々な謎が解けてきていますが、新たな謎も増えてきています。

今度は未回収の伏線、謎をまとめた記事を書こうと思ってるので、そちらも見ていただけると嬉しいです。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

【進撃の巨人】遺伝の法則からユミルの民を考察してみた

先日、マーレ人の一部はエルディア人の血が混じっていて巨人化できる説を考察しました。

 

【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし

※この記事は少し考察不足なので、今度また新しい記事を書こうと思っています。

 

※27日に更新しました!↓

【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察 - 工学部の暇つぶし

 

この記事でも紹介していますし、94話からも分かるのですが、エルディア人と他民族のハーフは巨人化ができます。ライナーがこれに当てはまります。

 

では、このことを生物で習う「遺伝の法則」に基づいて考えてみましょう。

 

遺伝の法則とは?

遺伝の法則(メンデルの法則)は、遺伝学の初期段階とも言える法則で、オーストリア人のメンデルによって報告されました。

 

メンデルはエンドウを使って実験を行いました。得られた結果と法則を簡単に説明しましょう。(知ってる人はとばしてください)

 

代々背の高いエンドウと背の低いエンドウ(この2種類を、第1世代と呼ぶ)同士で受粉させてできた種子を植えると、全て背の高いエンドウが育った(このときできた背の高いエンドウを第2世代と呼ぶ)。第2世代のエンドウ同士で受粉させてできた種子を植えると、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率が3:1になった。

 

通常の生物は2個で1組の遺伝子を持っています。そして、この遺伝子によって特徴(形質という)が決まります。

遺伝子によって決まるのは背の高さだけではありません。種子の色や形状なども異なります。

 

しかし、今回は簡単のため、エンドウの背の高さについてのみの解説とします。

1組になっている2つの遺伝子には、それぞれ背を高くする遺伝子か背を低くする遺伝子が含まれています。メンデルの行った実験における第1世代の背の高いエンドウは、2つの遺伝子どちらにも背を高くする情報が書き込まれています。逆に、背の低いエンドウには2つの遺伝子どちらにも背を低くする情報が書き込まれています。背を高くする情報をA、背を低くする情報をaとしましょう。

生物は2個で1組の遺伝子を持っているので、背の高さの情報について言えば、第1世代の背の高いエンドウはAA、背の低いエンドウはaaを持っていることになります。

子は、両親の遺伝子を片方の親の2個の遺伝子のうち1個、もう片方の親の2個の遺伝子のうち1個を受け継ぎます。

先程説明した実験で言えば、第2世代はAAの親とaaの親から1つずつの遺伝子を受け継ぐので、Aが書き込まれた遺伝子とaが書き込まれた遺伝子の組を持っていることになります。

つまり、背の高さの情報について言えば、Aaとなります。

しかし、実験では第2世代のすべてのエンドウが背が高いという結果になりました。

これは、Aとaの2個の情報を持っている場合、どちらか一方のみが現れ、両方の情報が混ざったりすることはありません。また、このとき現れる特徴(形質)は決まっていて、これを優性と言います。今回では、背の高い情報と背の低い情報を合わせ持ったエンドウすべてが背が高かったので、背が高い方が優勢ということです。逆に、背が低いことのように、特徴(形質)に反映されない方を劣性と言います。

第3世代については、文章では説明しにくいので図を使います。

 

f:id:owata047:20170626093903j:image

※手書きなので汚いです!ごめんなさい!

 

両方の親からAが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAAになります。

一方の親からA、もう一方からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAaになります。

両方の親からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はaaになります。

この中で背が低くなるのはaaのみ(Aaは優性のAによって背が高くなる)なので、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率は3:1になります。(AA:Aa:aaは1:2:1)

 

以上で遺伝の法則の説明を終わります。

次に、この法則を用いてユミルの民について考えていきましょう。

 

純血のエルディア人は巨人化ができますから、2つの遺伝子両方に巨人化ができる情報Aが書き込まれています。他民族の代表としてマーレ人を使います。純血のマーレ人はおそらく巨人化ができませんから2つの遺伝子両方に巨人化ができない情報aが書き込まれています。

88話「進撃の巨人」で明らかなように、マーレは血液検査によってマーレ人とエルディア人を判別しています。おそらく、aaの遺伝情報を持つ人間がマーレ人として認められるのでしょう。(こないだの記事と言ってることが違いますが、今回の考察はあくまで遺伝の法則に基づくと仮定した場合の考察です。)

となると、ライナーの父親はマーレ人と言われているのでaaです。ライナーの母親、カリナはAaかAAか分かりませんが、父親がaaの時点でライナーはAaかaaかしかあり得ません。ライナーは巨人化ができるのでAaであり、同時に巨人化ができるAが優勢であると分かります。

 

1700年続いたとされる民族浄化(これについても今度別の記事で考察します。)についても、他民族と子をつくり(この子はAa)、Aa同士で子をつくりaaが生まれたら殺害することを繰り返していけばAの遺伝情報を持つ人間の割合を増やしつつユミルの民を増やせるのでこれで説明ができます。

 

となると進撃の巨人の世界でも遺伝の法則が成り立ってるのでは?

と思ったのですが、残念ながらこの可能性は低そうです。

 

もし成り立ってるとしたら、マーレに住むエルディア人の中にはAaが一定数いますよね。ライナーもAaですし。となるとAaとAaのエルディア人同士が子をつくるということも起こりますし、そうなれば1/4の確率でaaが生まれてきてしまいます。つまりマーレ人です。

断定はできませんが、今までの流れからしてエルディア人からマーレ人が生まれたパターンはなさそうですよね。

かといって、AAのみをエルディア人とする場合、Aaのマーレ人は巨人化できることになります。

このように、遺伝の法則で説明しようとすると少し引っかかる部分が多いです。

実はライナーの父はマーレ人になりすましたエルディアだった可能性などもありますが(これについては今度別記事で考察予定です)、最もあり得る可能性としては、進撃の巨人の世界に固有の遺伝システムがあるパターンです。進撃の巨人には、血縁に関する色々な内容が含まれています。(アッカーマン、ユミルの民、王家など)

これらの謎については、おそらくいつか作中で明かされるでしょう!楽しみですね。

 

以上で考察を終わります。

今回は、遺伝の法則に基づくと仮定してユミルの民について考察しました。

遺伝の法則って面白いですよね。

人間の体で言えば、髪はくせ毛が優性で直毛が劣勢、まぶたは二重が優性で一重が劣性など、様々な形質が遺伝子の優性、劣性で決定します。

残念ながら、進撃の巨人の世界では成り立ってなさそうですが、学校で習ったことを使って漫画の世界を考察するというのはなかなか楽しいことだと思います。

このパターンの考察記事もまた書くのでよろしくお願いします。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

【進撃の巨人】ライナーの目的について

94話「壁の中の少年」で、このような描写がありました。

 

f:id:owata047:20170623091534j:image

(94話 壁の中の少年)

 

この描写から分かるように、ファルコはエルディア人を戦争から解放したいと考えています。

ファルコはエルディア人なので当然のようにも思えますが、この考えはマーレ国内では少数派です。

エルディア人の多くは、マーレに忠誠心を示し、マーレに認めてもらうことは名誉なことだと思っています。ライナーの母親カリナなどを見れば明らかですね。

 

f:id:owata047:20170623092132j:image

(94話 壁の中の少年)

 

そのため、エルディア人はマーレのために戦うというのはマーレ人だけではなく、多くのエルディア人にとって当たり前のことなのです。

 

しかも、普通のエルディア人がエルディア人を戦争から解放したいと考えるならまだしも、ファルコは戦士候補生です。戦士候補生はエルディア人の中でも特にマーレへの忠誠心が必要です。 こんな考えを持っていることをマーレ人に聞かれでもすれば戦士候補生をやめる程度ではすみません。下手すれば無垢の巨人でしょう。

 

そして、ファルコはもしかしたら自分のと同じ考えをライナーが持っているのではと考えています。ライナーは戦士です。幼い頃からマーレに忠誠を誓うように教育されていたはずですし、実際ライナーはマーレへの高い忠誠心が戦士候補生時代から今でも評価されています。

 

f:id:owata047:20170623093955j:image

f:id:owata047:20170623093730j:image

(94話 壁の中の少年)

 

先程も言いましたが、エルディア人を戦争から解放するという考えはマーレの考えと正反対です。戦士候補生であるファルコがこの考えを持っているのですらかなり危険で珍しいことです。実際に戦士としての役割を果たしているライナーがこの考えを持っているというのは普通に考えたらあり得ません。

 

93話「闇夜の列車」で、ライナーがファルコに鎧の巨人を継承したいかを聞き、継承を勧めるような発言をしていました。

 

f:id:owata047:20170623095126j:image

f:id:owata047:20170623095141j:image

(93話 闇夜の列車)

 

ファルコがライナーはもしかしたら自分と同じ考えなのではと思うきっかけとなった出来事です。マーレ人や戦士候補生の中では、壁内エルディア人を滅ぼす強い覚悟を持ち、中東連合との戦争でも素晴らしい活躍を見せたガビが鎧の巨人を継承することがほぼ確定的だと考えられています。

 

f:id:owata047:20170623095931j:image

(93話 闇夜の列車)

 

ライナーは、家族の前ではガビが鎧の巨人を継承するのはほぼ確定的だと言っています。そして、そのことを聞いてライナーの母親、カリナをはじめブラウン家はみな喜んでいます。

誰もファルコに鎧の巨人を継承させようなどとは思わないでしょう。

 

では何故ライナーはファルコに鎧の巨人の継承を勧めるような発言をしたのでしょうか。

考えられる理由をいくつか考えてみましょう。

 

・ガビを戦士にしたくない

ライナーとガビは親戚です。マーレ国内の一般的な意見としては、1つの家から2人も戦士を出すというのはとても名誉なことでしょう。

カリナもそのように思っています。しかし、ライナーはどうでしょう。戦士候補生時代の苦い経験(成績は良くなかったし、ポルコにバカにされていた)や、調査兵団に入り生まれた兵士としての人格などに精神的にかなり苦しめられたと思います。加えて、戦争にも参加し身を呈して敵の攻撃を防がなくてはなりません。中東連合との戦争でも顔以外がグチャグチャになってしまいました。

 

f:id:owata047:20170624122618j:image

(93話 闇夜の列車)

 

巨人の力による圧倒的な自然回復力があるから無事ですが、普通なら即死です。戦士は身体的にも過酷極まりないと言えます。

となると、親族であるガビを戦士にさせないためにファルコに鎧の巨人の継承を勧めている可能性があります。現に、93話「闇夜の列車」でライナーはファルコに対し

ガビを守りたいなら お前がガビを超えるしかない

お前がガビを救い出すんだ

この真っ暗な 俺たちの未来から

と言っています。

 

明らかにガビを意識した発言ですが、これはライナーがガビを大切に思っているからではないと思います。(もちろん大切だとは思ってると思いますが)

『お前がガビを救い出すんだ』

『この真っ暗な 俺たちの未来から』

という発言から、ライナーはファルコに鎧の巨人の継承だけでなく、鎧の巨人を継承しガビを真っ暗な未来から救い出すことを勧めていることが分かります。

では、戦士にならない=真っ暗な未来から救い出すでしょうか?おそらく違いますよね。

戦士になれば一族に名誉とマーレ国内での自由が得られますが、過酷な戦士としての役割を引き受けなければなりません。

戦士にならなければエルディア人として一生マーレに差別されて暮らすことになります。

マーレの制度自体が変わらなければ戦士になろうとならまいと真っ暗な未来しかありません。

 

これらのことから、単にガビを戦士にしたくないというのは理由にならないと思います。

 

・ファルコはガビに気がある

91話〜94話で、たびたびファルコはガビに気があるのではないかと思われる描写がありました。

 

f:id:owata047:20170624134301j:image

(91話 海の向こう側)

 

f:id:owata047:20170624134401j:image

(94話 壁の中の少年)

 

このことはライナーも把握しているとは思いますが、ガビに気があるからファルコに鎧の巨人の継承を勧めるというのはおかしいですよね。

ファルコに鎧の巨人の継承を進めれば、ガビに対する気持ちの大きさから他の戦士候補生に勧めるより訓練などを頑張って戦士になりやすいかもしれません。しかし、これでは結局目的はガビを戦士にしたくないからということになってしまいます。ファルコでなければいけない理由が他にあるはずです。

巨人の力は人を愛することと何かしらの関連があるっぽいですから可能性は捨て切れませんがかなり低いと思います。

 

・エルディア人を救うため

ファルコの推測どおり、ライナーはエルディア人を救いたいという考えを持っているという可能性です。

ライナーは戦士候補生時代から壁内エルディア人を滅ぼし、エルディア人を、さらには世界を救いたいという思いを持っていました。

 

f:id:owata047:20170624135445j:image

(94話 壁の中の少年)

 

マーレへの強い忠誠心が評価されていましたが、壁内に忍び込んでからは兵士としての人格が芽生え、現在でも壁内を思い出す描写があります。

 

f:id:owata047:20170624140007j:image

(94話 壁の中の少年)

 

では現在のライナーは壁内エルディア人をどのように考えているのでしょうか。

マーレへの強い忠誠心が認められ今や戦士隊副長となったライナーですが、未だに壁内で過ごした日々を良く思い出しています。このことから心のどこかで壁内エルディア人を救いたいと考えているのではないでしょうか。

 

では、ファルコはどうでしょう。ファルコがエルディア人を戦争から解放したいと考えているのは明らかです。ファルコが壁内エルディア人をどう思っているかは詳しくは分かりませんが、ファルコは戦闘能力のなくなった敵兵士を保護したり、他の戦士候補生は見向きもしない心的外傷を負ったエルディア人兵士を手助けしたりする優しさを持っています。

となると、壁内エルディア人を救いたいという考えを持っている可能性もありますよね。

 

また、ファルコの姓はグライスです。グライスと言えば、グリシャを含むエルディア復権派のメンバーの1人で、楽園送りにされる際に巨人化されずに壁から蹴落とされた人物です。

マーレ国内には3種類の人間がいます。

  • マーレ人
  • エルディア人(マーレ派)
  • エルディア人(エルディア派)

マーレ派というのはマーレ国内における一般的なエルディア人であり、壁内エルディアを悪魔と考えています。

エルディア派はエルディア復権を考えるグリシャのような人を言います。

壁内エルディア人を悪魔とみなさないのはこの中でエルディア派のエルディア人だけです。

グライス家のファルコはおそらく血縁的にグライスと繋がりがあるので、この点から見てもファルコが壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性はあります。

 

まとめると、

  • ライナーはエルディア人を救いたいと考えていてその目的のために同じ目的を持っているファルコに鎧の巨人を継承させたい
  • もしかしたらガビに気があることが関係しているかもしれない
  • ライナーとファルコは共に壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性がある
  • ファルコはグライスから何かしらの影響を受けている可能性がある

といった感じですかね。

 

ライナーについてしっかり考察したのは初めてですが、なかなか難しいキャラですね。一貫した思考が読めず、言動と行動と思想がどう噛み合ってるのかが全然分かりません(笑)

また何か新しい情報があれば考察します。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

累計閲覧数1000突破‼︎

4月の中頃からブログを始め、2ヶ月と少しが経ちました。そしてついに6月21日に

累計閲覧数が1000を超えました!

ブログをやったことがない人にとってはなんだか凄いのか凄くないのかよく分からないと思いますが、全く凄くありません(笑)

ある程度人気のあるブロガーは、1日に閲覧数1000回なんて余裕でいきます。

 

まあ、僕はまだまだ駆け出しブロガーですし、ブログは最初は全然閲覧数が伸びないってよく言われますし、今はただ1000回も工学部の暇つぶしに付き合っていただけたことを嬉しく感じています。

 

元々は片道1時間の通学時間を有効に利用できる方法はないか考えて始めたんですが、4月頃は1日1回も閲覧されなかったりして何度もやめようと思いました(笑)

5月に入って記事を書く頻度が下がったのはそのためです。

最近は、平日は毎日1個は記事を書くようにしてますし、閲覧数も1日に50回くらいまでには増えてきました。

 

そこで今回は、今まで書いた記事の中でオススメ(自分的に傑作)な記事を紹介していきたいと思います。

 

【ドラクエ】スライム強くね? - 工学部の暇つぶし

ブログを始めて3番目に書いた考察記事ですね。ドラクエをちゃんとやったことない人でも楽しめる内容になっています。

 

【考察】ジェットコースター克服法について - 工学部の暇つぶし

ジェットコースターが苦手な方は多いと思います。僕も昔はそうでした。何度か乗らされて克服するうちに掴んだフワッとしないテクニックを紹介しています。珍しく実用的な記事です。

 

【大学】工学部の現実 - 工学部の暇つぶし

今の理系の高3にぜひ読んで欲しい記事です。

現役の工学部生が工学部の現実を紹介しています。

 

【化学】腕にはめたい有機化合物ランキング - 工学部の暇つぶし

頭おかしい記事です。高校で有機化学を習った人なら楽しめるかもしれません(笑) 

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

最近書いた進撃の巨人の考察ですね。他にも進撃の巨人の考察はしていますが、とりあえず1つここで紹介しておきます。

 

まだまだ記事の質も高いとは言えませんし、内容も意味不明なものが多いですが、平日は毎日何かしらの記事を書くつもりなので、見ていただけると嬉しいです。

 

次の目標は閲覧数累計10000回ですかね。

これからも当ブログをよろしくお願いします。

 

 

おわり。

 

 

 

 

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その3

93話、94話で登場した腕章を逆の腕に付けていた兵士がエレンであると考察しました。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

 

また、何故エレンが忍び込んだかについても考察しました。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 その2 - 工学部の暇つぶし

 

というわけで今回は第3弾!

どのようにマーレに侵入したか、他の調査兵団も侵入しているのかについて考察していきたいと思います。

 

今週は腕章が逆の兵士についての記事ばかり書いていますが、今日で終わるので最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 

本題に入ります。パラディ島とマーレの地形的な位置関係はこのようになっています。

 

f:id:owata047:20170621081944j:image

(93話 闇夜の列車)

 

黒がマーレの領土、その右上の島がパラディ島です。

パラディ島は完全な孤島であり、陸路でマーレに侵入するのは不可能であることが分かります。

となると船を使って海から侵入したか、飛行船等を使って空から侵入したかのどちらかと言って良いでしょう。

壁内エルディア人は飛行船の技術なんてないと思う人もいるかもしれませんが、そのような物があることはグリシャの手記から知っているはずですし、数年前の段階で民間の手で気球レベルなら開発できてたっぽいので、今では飛行船を所有している可能性も捨てきれません。

 

f:id:owata047:20170621090831j:image

(55話 痛み)

 

しかし、可能性が無くはないというだけで、船で侵入した可能性の方が高いと思います。

2話「その日」で船で住民を避難させる描写がありました。何年も前から、壁内エルディア人は船の技術を持っています。

加えて、93話「闇夜の列車」でのジークの発言から、パラディ島に向かったマーレの船が戻ってきていないということが分かります。

 

f:id:owata047:20170621103308j:image

(93話 闇夜の列車)

 

この発言から、調査兵団はマーレの船を奪ってその船を使って侵入したという可能性が出てきます。もちろん、他の船でもいいのですが、その場合壁内で使っている船をエレンが運んだりしなければ使えません。また、マーレの方が技術が発展しているので、船の性能も高いでしょう。これらのことから、マーレの船を奪って侵入したという可能性が最も高いと予想しています。

では船を使ってどのように侵入したのかという話なんですが、マーレ人になりすまして船着き場に行ったらジークの発言に矛盾しますし、そんな目立つ侵入の仕方はしないでしょう。

となると、普通に考えて夜に人目につかない場所から上陸したのではないかなと思います。

 

また、同時に他の調査兵団も何人か侵入していると考えられます。さすがにエレン1人では問題が起きた時にどうしようもありませんし、ある程度人数がいた方が情報も効率良く集めることができます。しかし、全員がマーレに上陸するのはそれはそれで問題です。

その間にマーレがもう一度パラディ島作戦を開始した場合、間違いなく壁内エルディア人は滅ぼされてしまいます。始祖の巨人が奪われなければ大丈夫と言えば大丈夫ですが、王家の血を引くヒストリアは奪われる可能性が高く、そもそも壁内人類を見捨てるような選択肢を調査兵団は取らないでしょう。

誰が侵入して誰が残るかはさすがに分かりませんが、エレンを含む数人がマーレに侵入、残りはパラディ島に残った可能性が高いと思います。

 

以上でマーレ侵入の過程と調査兵団の動向についての考察を終わります。

今回は明確な根拠のない推測が非常に多いので、正確さには欠けるかもしれません(笑)

 

最後に、エレンがファルコを見て何を感じたかについて少しだけ考えを述べたいと思います。

 

f:id:owata047:20170621160240j:image

(94話 壁の中の少年)

 

このときエレンは腕章をしているファルコを見て、ファルコがエルディア人であることにすぐに気がついたでしょう。

また、エレンはグリシャなど一部のエルディア人を除いてエルディア人はマーレに従い、マーレに尽くしています。

マーレは、エルディア人を戦争に参加させ、戦力を増強させていますが、コスロのエルディア人兵士に対する態度から分かるように、特に兵士1人1人を大切にしているわけではありません。むしろ、心的外傷を負った兵士は戦場で使い物になりませんから、治ればまた兵士として使い、治らなければ無知性巨人にでもしてしまうのでしょう。

となると、ファルコの行動はマーレの考えから大きくズレています。ファルコ自身もエルディア人を戦争から解放したいと考えています。

 

f:id:owata047:20170621161603j:image

(94話 海の向こう側)

 

ファルコの考えまでは分からなくとも、エルディア人に対してマーレ人が前にいるにも関わらず優しく接するファルコを見て、海の向こうは敵しかいないと考えていたエレンに何かしら新しい考えが浮かんだ可能性があります。

 

何故ファルコがそのような考えを持っているのか、エレンが具体的に何を感じたかまでは分かりませんが、今後の展開にファルコの考えが大きく影響することはほぼ間違いないでしょう。

 

以上で考察を終わります。3日連続で腕章が逆の兵士についての考察をしました。

エレンじゃなかったらマジでどーしよ…(笑)

と内心かなり不安なんですが、それはそれで面白いんじゃないでしょうか。

 

意見、質問等あればコメントお願いします。

 

 

おわり。