限界理系大学生

ゲームや漫画や日常の出来事を様々な観点から観察、分析していきます。たまに真面目な話もします。暇つぶしです。不定期で更新します。

【進撃の巨人】グリシャの寿命について

9つの巨人を継承した者は13年で死ぬ、という設定があります。クルーガーはこれをユミルの呪いと呼んでいました。

 

f:id:owata047:20170702113126j:image

(88話 進撃の巨人

 

93話「闇夜の列車」でも、ジークやライナーの任期(寿命)をマーレ軍が把握していましたし、94話「壁の中の少年」で戦士候補生時代のベルトルトがライナーに対して13年しか生きられないのに戦士になっていいのかという内容の発言をしていましたので、この設定は進撃の巨人の世界では例外なく成り立っているように思われます。

 

 

グリシャを除いては。

 

グリシャが13年以上生きていたと考えられる根拠が存在します。

それは、71話「傍観者」でのキースの発言です。

キースは、グリシャとは壁外で20年前に出会ったと850年に話しています。

 

f:id:owata047:20170702114708j:image

(71話 傍観者)

 

つまり、830年にグリシャと出会っていたことになります。グリシャは、クルーガーから進撃の巨人を継承して3重の壁まで到達したので、進撃の巨人を継承したのは830年以前です。

そして、グリシャがエレンに進撃の巨人を継承させたのは、845年です。

このことから、最低でも15年以上はグリシャは進撃の巨人を所有していたことになります。

 

93話「闇夜の列車」では、ジークは22年前にグリシャは島に送り込まれたと言っています。

 

f:id:owata047:20170703093857j:image

(93話 闇夜の列車)

 

また、3年間調査船が戻ってきていないという発言から、ジークのこの発言の3年前には調査兵団は海に到達していたでしょう。調査兵団が海に到達したのはトロスト区襲撃(850年)の1年後なので、ジークが発言した時点では854年になっています。

となると、グリシャが島に送り込まれたのは832年になります。

この場合、グリシャは自身が進撃の巨人を継承した13年後にエレンに進撃の巨人を継承させたことになります。 

 

 

…は?

 

って感じですよね笑

考えられる可能性としては、キースが18年のところを(大体)20年と言ったことしか考えられません笑

グリシャはマーレ国内で忌まわしき驚異とまで言われるある意味有名人ですし、グリシャがフクロウから進撃の巨人を継承したのはマーレ軍なら誰もが知る情報でしょう。

しかも、マーレは少し前までの調査兵団とは違い、9つの巨人を継承した人は13年で死ぬことも知っています。グリシャに進撃の巨人を継承させたのがいつかというのはとても重要です。

しかも、ジークは正確に22年と言っています。

18年を(大体)20年と言うことはあっても、20年を(大体)22年と言うことはないでしょう。

 

となると、グリシャもユミルの呪いの例に漏れず、進撃の巨人を継承してからの寿命は13年だったと思います。進撃の巨人の継承者はユミルの呪いが効かない、2つの巨人を継承した場合13年以上生きることができるなどといった説はすべて進撃の巨人の世界には当てはまらないと思います。

 

エレンも例外なくあと4年で死ぬでしょう。それまでに何かが起こるのか。あるいは死んでしまう展開もあるのでしょうか。

その場合ミカサはどうなるのでしょうか。

詳しくは分かりませんが、エレンの死が物語の本質に関わることはほぼ間違いないと思います。

 

また、ジークの寿命があと1年なのも注目です。ジークの死は、始祖の巨人の真価を発揮させる王家の血の断裂を意味します。彼にはマーレの戦士としてではなく別の目的があると思うので、1年以内に何かしらの行動を起こすでしょう。また、獣の巨人を継承するなら誰に継承するのでしょうか。この辺も要チェックです。

 

【進撃の巨人】ジークの目的について - 工学部の暇つぶし 

※ジークの目的についての考察記事です。よろしければこちらもご覧ください。

 

以上で考察を終わります。

結論としては、9つの巨人を継承した人間は例外なく13年で死亡するということですね。

キース教官、しっかりしてください笑

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】9つ目の巨人について

皆さんご存知の通り、進撃の巨人の世界には9つの知性巨人が存在します。

進撃の巨人の世界では、9つの巨人を有する人間が能力を継承させずに死んだ場合、新しく生まれてくるエルディア人にランダムに継承される(以外、赤子継承と呼ぶ)システムがあります。

そのため、常に世界には9つの巨人が存在していることになります。

しかし、現在判明してるのは8つのみです。

 

  • 始祖の巨人(エレン)
  • 進撃の巨人(エレン)
  • 獣の巨人(ジーク)
  • 女型の巨人(アニ)
  • 超大型巨人(アルミン)
  • 鎧の巨人(ライナー)
  • 顎の巨人(ポルコ)
  • 車力の巨人(ピーク)

※()内は現在の継承者

 

このうち、始祖、進撃、女型、超大型は壁内勢力が所持しています。また、獣、鎧、顎、車力はマーレが所持しています。

 

9つ目の巨人はどこの誰が継承しているのでしょうか?

作中の情報から考察して見ましょう。

 

86話「あの日」でグリシャの父親がグリシャに対して歴史を教えるシーンがあります。

 

f:id:owata047:20170630082817j:image

(86話 あの日)

 

グリシャの父親によると、マーレは内部工作を行いエルディアの弱体化に成功し、9つの巨人のうち7つを手駒に従えたとあります。

そして、マーレが復権した後に巨人大戦が起こり、始祖の巨人を継承していた145代フリッツ王はパラディ島に逃げて壁を築き、不戦の契りを結びます。また、革命軍の残党であるフクロウが進撃の巨人を隠し持っていたことから、進撃の巨人はマーレに奪われず、エルディア復権派で密かに継承されてきたと考えられます。

となると、この時点では9つ目の巨人はマーレが所有していることになります。

 

そして、94話「壁の中の少年」では、ライナーたちが戦士候補生だった頃にジークが戦士隊の再編成で6人が知性巨人を継承することになったことを他の戦士候補生に言うシーンがあります。

 

f:id:owata047:20170630094648j:image

f:id:owata047:20170630094730j:image

(94話 壁の中の少年)

 

戦士隊の再編成が行われるにも関わらず、継承するのは6人です。

あれ?マーレは7つの巨人を手駒にしたんじゃなかったの?と思うかもしれません。

これには、2つの可能性が考えられます。

1つ目は、7つの巨人を所有してはいるものの、そのうちの1体(9つ目の巨人)は戦士隊に含まれない(能力的に貴重だから厳重に保管してる?)という可能性です。

2つ目は、なんらかの形で7つの巨人のうち1体を継承していた人間が死んで、赤子継承によって壁内エルディア人またはマーレ人の赤子に継承された可能性です。

 

僕はマーレが所有している可能性が高いかなと考えています。理由は、93話でジークがマガト隊長に対して壁内勢力が所有する巨人は4体と考えると言っていたからです。

 

f:id:owata047:20170630100711j:image

(93話 闇夜の列車)

 

なんらかの形で9つ目の巨人を継承していた人間が死んだ場合、マーレはまず国内のエルディア人の新生児を調べ尽くすでしょう。これで見つかれば問題ないですし、見つからなかったとしたら壁内エルディア人が継承したと考えるのが自然です。ジークは目的が謎ですが、マガト隊長に対して4体と言っていますので、少なくとも継承者が死んでマーレの新生児で赤子継承した人がいなかったというパターンはないと思います。(この場合は壁内に5体いると考えるのが自然だから)

となると、やはりマーレは9つ目の巨人を所有していると考えられます。厳重に保管しているのか赤子継承が絡んだのかは分かりませんが、ここまで一切の情報がないことから考えると厳重に保管している可能性が高いかなと僕は思います。

 

では、9つ目の巨人はどんな巨人でしょう?

86話「あの日」に登場した巨人大戦の図を見てみましょう。

 

f:id:owata047:20170630160352j:image

(86話 あの日)

 

下2体がエルディア勢の進撃と始祖でしょう。

上はマーレが所有する7体中4体しか描かれていませんが、一番左はおそらく鎧、馬みたいな奴が獣、筋肉質の巨人が分かりませんが、4足歩行が車力でしょう。

そして、筋肉質な巨人ですが、サイズ的に超大型ではありませんし、見た目的に女型でもありません。 確実とは言えませんが、ポルコとユミルの巨人体を見る限り、顎でもないと思います。

となるとこの筋肉質な巨人が9つ目の巨人の可能性が高いです。

 

そして、もしかしたらこの9つ目の巨人に関係する可能性があるのが、63話「鎖」での注射液のラベルと65話「夢と呪い」でのロッドの発言です。

 

f:id:owata047:20170630191700j:image

(63話 鎖)

f:id:owata047:20170630191835j:image

(65話 夢と呪い)

 

注射液には、サイキョウノキョジンの文字が書かれており、ロッドは最も戦いに向いた巨人を選んだと言っています。

特殊能力や特徴は9つの巨人の性質を受け継ぐが、基本的な身体能力などは注射される脊髄液の種類で変わるのでしょう。ヨロイブラウンと書かれた薬瓶を食べたエレンは硬質化を習得しました。この薬は歴代の鎧の巨人の脊髄液の成分からできているのでしょう。となるとサイキョウノキョジンはどの巨人の脊髄液でしょうか。戦闘能力の高い女型なども考えられますが、それならわざわざサイキョウノキョジンという表記はしないと思います。

そして、9つ目の巨人は筋肉質で戦闘も強そうです。となると、9つ目の巨人の脊髄液がサイキョウノキョジンである可能性が高いです。

 

以上をまとめると、9つ目の巨人は

  • おそらくマーレが所有
  • 厳重に保管されている
  • 筋肉質で戦闘能力が高い

 

である可能性が高いかなと思います。

9つの巨人と言いながら、9つ目を今まで登場させてなかったのは、必ず何か意味があると思うので、今後の展開に注目ですね!

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】未回収の伏線、謎まとめ その2

昨日の記事の続きです!

【進撃の巨人】未回収の伏線、謎まとめ その1 - 工学部の暇つぶし

 

今回は、作品後半に登場した伏線や謎を紹介していきたいと思います!

 

・アッカーマンについて

進撃の巨人の世界には、高い戦闘力を誇るアッカーマンという一族が存在します。104期訓練兵団を首席で卒業したミカサや、人類最強の呼び声高い調査兵団兵長リヴァイ、切り裂きケニーの異名を持つケニーなどがアッカーマンの姓を持っています。

また、記憶の改竄を受けなかったという理由で壁内では迫害されていた過去を持ちます。

 

f:id:owata047:20170629121418j:image

(65話 夢と呪い)

 

そして、93話「闇夜の列車」 にて、ジークはアッカーマンは巨人科学の副産物であると言っていました。アッカーマンの出生や歴史については謎が多いですが、作品の流れ的に解明されるのは早い気がします。

 

※↓アッカーマンの歴史についての考察記事です!

【進撃の巨人】アッカーマンについての考察 - 工学部の暇つぶし

 

・145代フリッツ王の目的

パラディ島に3重の壁を築かれたのも、マーレが復権しエルディア人が差別されているのも、元は145代フリッツ王が戦いから目を背けたことが原因です。なぜ145代フリッツ王はいきなりこのような行動に出たのでしょうか。

また、不戦の契りの設定も未だによく分かりません。王家の血を引く人間を支配する力が始祖の巨人にはあるのでしょうか?手がかりも殆どなく、解明されるかも怪しい謎です。

 

・グリシャ13年以上生きてる問題

71話「傍観者」で、キースはグリシャと出会ったのが20年前だったと言っています。

 

f:id:owata047:20170629210034j:image

(71話 傍観者)

 

この時点では850年なので、830年にグリシャは壁外で調査兵団に発見されたことになります。グリシャがエレンに進撃の巨人と始祖の巨人を継承させたのは845年なので、830年〜845年の15年間グリシャは知性巨人の力を有していたことになります。9つの巨人を継承した人間は、13年で死んでしまう(ユミルの呪い)ので、グリシャはその規則をに当てはまりません。

単にキースが18年を20年と言っていただけかもしれませんが、巨人の重要な設定に関わる可能性もあるので、要チェックです。

 

【進撃の巨人】グリシャの寿命について - 工学部の暇つぶし

こちらで考察しています。

 

・9つ目の巨人

進撃の巨人の世界には9つの知性巨人が存在します。

  • 始祖の巨人(フリッツ家→グリシャ→エレン)
  • 進撃の巨人(クルーガー→グリシャ→エレン)
  • 獣の巨人(ジーク→コルト?)
  • 女型の巨人(アニ)
  • 鎧の巨人(ライナー→ガビ?ファルコ?)
  • 超大型巨人(ベルトルト→アルミン)
  • 顎の巨人(マルセル→ユミル→ポルコ)
  • 車力の巨人(ピーク→?)
  • ??の巨人

 

9つ目の巨人だけ明らかになっておりません。

赤子継承というシステムがあるのに実例がまだ描かれていないことから、赤子継承したとの説が有力です。

このことも含めて近々9つ目の巨人についての考察記事を書くつもりです。

 

・ジークの目的

93話「闇夜の列車」で、ジークがマーレに王家の血を引いていることを隠していることが発覚しました。そのため、ジークは戦士としての役割とは別の目的があると考えられています。

 

※↓ジークの目的についての考察記事です!

【進撃の巨人】ジークの目的について - 工学部の暇つぶし

 

・ライナーについて

ライナーは非常に謎が多い人物ですので、まとめて紹介します。

  • エルディア人とマーレ人のハーフ
  • 戦士候補生時代に、成績では最下位だったにも関わらず鎧の巨人を継承
  • ファルコに鎧の巨人の継承を勧める
  • エルディア人を戦争から解放したいと考えている可能性

現在スポットライトが当たっているキャラなので、今後の展開に注目です。

 

※↓ライナーの目的についての考察記事です!

 【進撃の巨人】ライナーの目的について - 工学部の暇つぶし

 

・腕章が逆の兵士

今最もアツい謎の1つと言えるでしょう。

93話、94話に登場した腕章を右腕につけた兵士が明らかに怪しいですよね。

様々な考察が生まれていますが、僕はマーレに忍び込んだエレンではないかと考えています。

 

※↓こちらで考察しています。

【進撃の巨人】腕章逆の奴エレン説 - 工学部の暇つぶし

 

以上で作品後半に登場した伏線、謎の紹介を終わります。書いてて思ったんですが、86話以降に登場した謎がめちゃくちゃ多くないですか?しかも1つ1つがかなり重い意味を持ちそうなものばかりです。

最後にはすべての謎が解けるのだと思うと、物凄くワクワクしますよね。

95話が楽しみだぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】未回収の伏線、謎まとめ その1

86話以降、物凄い速度で今までの謎が解き明かされていますが、世界が壁外にまで広がったことで、また新たな謎も出現し始めています。

 

というわけで今回は、未回収の伏線や解き明かされていない謎のうち、今後の展開に大きな影響を与えると考えられるものを紹介していきたいと思います。

進撃の巨人は伏線や謎が多いため、一度に全てを書くと多すぎるので今回は作品前半に出てきたものを紹介します。

 

・「2000年後の君へ」の意味

最も初期からある謎の1つです。「20000年後の君へ」というのは第1話のタイトルであり、94話目を迎えた現在でも明確な答えはなく様々な解釈が生まれています。

有力な説としては、人類が巨人の力を得るきっかけとなった始祖ユミルから2000年後に生きるエレンに対して何かを伝えた説や、進撃の巨人は2000年ごとにループしているのではないかという説があります。

僕は前者の説を予想していますが、まだ謎が多いので何とも言えません。

解明が最も望まれる謎の1つでしょう。

 

・13ページの謎

単行本1巻の13ページの下部になぜかこのページだけー13ーの表記があります。

 

f:id:owata047:20170628094913j:image

(1話 2000年後の君へ)

 

ただの印刷ミスでは?と思う人も多いかと思いますが、進撃の巨人の世界では、9つの巨人を継承した人が13年で死んでしまうユミルの呪いが存在することから、この13にも何か意味があるのではないかと考えられています。

 

・エレンの夢とミカサの髪

これも最初期からある謎の1つです。

 

f:id:owata047:20170628144352j:image

(1話 2000年後の君へ)

 

「2000年後の君へ」と同じくループの伏線になっている説や道を通して過去の記憶が流れ込んでいた説がありますが未だに解決の手がかりがありません。おそらく物語の本質に関わる部分なので、解き明かされるとしても終盤だと予想されます。

 

・ミカサの頭痛

2話「その日」以降度々現れてきました。ミカサにとって大事な人(家族と思ってる人?)が失われそうな時に起こるのではないかという説が一般的ですが、5話「絶望の中で鈍く光る」では一般市民を助けて親子に礼を言われた時に頭痛が起きていました。

 

f:id:owata047:20170628151335j:image

(5話 絶望の中で鈍く光る)

 

この頭痛が単にミカサの精神面の揺らぎから来るものなのか、それともアッカーマン一族に固有なものなのか、東洋の一族に固有なものなのかは分かりませんが、作中に何度も現れているのでこれからも起こる、あるいは謎の解明があるかもしれません。

 

・謎の伝染病

今は亡きハンネスがグリシャを恩人としている理由にも当たります。

エレンらが生まれる前、謎の伝染病によって多くの壁内人類が亡くなったそうですが、突然グリシャが抗体を持って現れたおかげでみんな助かったというエピソードです。

単にグリシャが優れた医者であることを示すことが目的かもしれませんが、グリシャが壁外出身である以上、何か重要な謎が隠されているかもしれません。今後に期待です。

 

・ミカサの刺青

ミカサは東洋人の母親から一族に代々伝わる印を右手首に刺青されています。

 

f:id:owata047:20170628095546j:image

(5話 絶望の中で鈍く光る)

 

東洋の一族は、作中で何度かピックアップされたものの、未だに謎が多く、出世や能力も不明です。ミカサの刺青には世界の謎が刻まれているなどの説があります。

 

・奇行種について

一般的な無垢の巨人(無知性巨人)であれば、最も近くの人間を捕食しようとしますが、奇行種はこの性質がなく、行動が予測できません。

調査兵団団長、エルヴィンが考え出した巨人との戦闘を避けることを目的とした長距離索敵陣営においても、行動が予測できない奇行種だけは戦闘を行うと決まっていましたし、煙弾の色も黒色です。(通常の巨人は赤色)

87話「境界線」で無知性巨人がどのように生まれるかは明らかになりましたが、稀に奇行種が存在することに関してはまだ不明のままです。

マーレの巨人化学研究学会によってこの謎はすでに明らかになっているのではないかと予想しています。

 

・アニについて

33話「壁」で硬化物質に覆われた女型の巨人の継承者、アニ=レオンハートはそれ以降全く触れられませんでした(アルミンがベルトルトの動揺を誘うために使った程度)が、94話「壁の中の少年」でライナーと同期で戦士候補生時代から格闘術に優れていた描写がありました。また、94話の時点でライナーの寿命があと2年であることから同期のアニもあと2年であると考えられます。加えて、エレンが硬質化能力を手に入れた現在では無理やり硬化物質を割ってアニを出す展開や、アニが自力で出てくる展開などが考えられます。

また、アニは調査兵団に捕獲された際、無知性巨人に自らを襲わせて脱出しました。これは知性巨人だからではなく、アニが王家の血を引いているか、女型に特有の能力ではないかと考えられています。(ライナーやベルトルトには無知性巨人を操る能力はおそらくないことからそう考えられる)

謎が多いキャラですが、未だ壁内で生存していることから今後の展開に大きく影響することは間違いないと言えるでしょう。

 

 

以上で作品前半に登場した主な謎や伏線の紹介を終わります。整理してて思ったんですが、女型の巨人〜ウォールマリア奪還作戦あたりに登場した伏線はほとんど回収されているんですよね。現在残ってる謎は、物語の本質に関わる根本的な部分や壁外についてのことが殆どです。

 

次回は作品後半に登場した謎を紹介します。そちらにでは壁外についての謎や伏線の多くを紹介するので、また見ていただければ嬉しいです。

 

本日紹介した謎は、以後個別に考察していく予定です。

みなさんも、作中の情報を手掛かりに自分なりに考察してみてはいかがでしょうか。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察

【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし

先日、↑の記事でマーレ人の一部が巨人化できる説について考え、その根拠はライナーがマーレ人とエルディア人のハーフであることと、1700年間続いたエルディアによる民族浄化であると考察しました。

 

しかし、後になって86話以降を読み返してみると、1700年の民族浄化とかあり得なくね?と思ったので再考察していきたいと思います。

 

そもそも、1700年の民族浄化という言葉がどこで出てきたかと言うと86話「あの日」でのグリシャの父の発言です。

 

f:id:owata047:20170627084855j:image

(86話 あの日)

 

しかし、これはマーレによる教育における歴史です。現実世界でもそうですが、歴史は権力のある者によって度々歪曲されます。マーレはエルディア人に対し自らの都合が良いような教育を施していると考えています。

 

【進撃の巨人】マーレの教育について - 工学部の暇つぶし

 

となると、 おそらくグリシャの父もそのような教育の影響を大きく受けていますよね。

また、88話でクルーガーは1700年の民族浄化などあり得ないという旨の発言をしています。

 

f:id:owata047:20170627095356j:image

(88話 進撃の巨人

 

1700年も民族浄化が続いたなら、マーレ人が生き残っているわけがないと言っています。

しかし、マーレ国内ではグリシャのような一部を除いたエルディア人はこのことを真実として受け入れています。まあ要するに真実なんてものはなく、エルディアにしてもマーレにしても自分たちに良いような解釈をし、それが真実となっているってことです。

 

クルーガーの言う通り、1700年も民族浄化が続いたならマーレ人は全滅しているでしょう。当時は巨人の力に技術も追いついてなかったでしょうから、一方的に弾圧されて数十年保つかも怪しいです。

では、正しい歴史は何なのでしょうか?

 

結論から言ってしまえば、正しい歴史は分かりません。また、正しい歴史が記された書物が存在する可能性もかなり低いです。

86話「あの日」から80年前に起こった巨人大戦で、145代フリッツ王がエルディア人を引き連れてパラディ島に移りました。王は壁内エルディア人の記憶を改竄したことから考えて正しい歴史の情報を一切壁内には持ち込まなかった(何らかの形で持ち込まれていても処分された)と考えられます。

壁外には、大きく分けてマーレ人とパラディ島に逃げなかったエルディア人がいます。

壁外エルディア人は、マーレによって差別され、マーレに都合の良いように教育されてきました。このため、おそらくエルディア人の多くがグリシャの父親のようにマーレに歪曲された歴史を信じています。

グリシャのように反マーレ派のエルディア人は逆にエルディアに都合の良い歴史を信じていました。もちろんマーレが管理する書物などにはマーレに都合の良い歴史が記されているでしょうから、マーレ国内にも正しい歴史文献が存在する可能性は低いです。

 

可能性が低いと言ったのは、一応存在する可能性があるからです。

マーレに忠誠を示しながらも、正しい歴史を密かに継承しているエルディア人がいるかもしれませんし、エルディア人でもマーレ人でもない人種が残した歴史書が存在するかもしれません。

 

東洋の一族とかアッカーマンとかがこの問題に絡んでくればまた面白いと思いますが、これに関しては何とも言えません。

 

先程、歴史文献はおそらくないと言いましたが、歴史を知る術はあると思います。

それは、始祖の巨人です。

89話「会議」でクルーガーがアルミンやミカサの名を口にするシーンがありました。

 

 f:id:owata047:20170627232349j:image

(89話 会議)

 

また、ユミルの民と座標について88話でクルーガーがグリシャに説明しています。

 

f:id:owata047:20170627162325j:image

(88話 進撃の巨人

 

座標を手に入れれば全ての巨人、全てのユミルの民と繋がることができます。また、クルーガーのミカサ、アルミン発言から、おそらく違う時間に生きるユミルの民とも繋がれる可能性が高いと思います。

となると、始祖の巨人の真価を発揮させることができれば、過去の9つの巨人の継承者の記憶などを知り、事実を知ることができると考えられます。同時に、9つ目の巨人も知ることができますね。

 

それにしても、9つ目の巨人は一体どんな奴なのでしょうか?赤子継承というシステムが存在するにも関わらず未だに赤子継承によって巨人化能力を得た人間が出ていないことから赤子継承したとの説が有力ですが、詳しいことは何も分かりません。また最新話が出たら考察記事を書こうと思います。

 

以上で考察を終わります。86話以降急激に様々な謎が解けてきていますが、新たな謎も増えてきています。

今度は未回収の伏線、謎をまとめた記事を書こうと思ってるので、そちらも見ていただけると嬉しいです。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

【進撃の巨人】遺伝の法則からユミルの民を考察してみた

先日、マーレ人の一部はエルディア人の血が混じっていて巨人化できる説を考察しました。

 

【進撃の巨人】マーレ人の一部は巨人化できる説 - 工学部の暇つぶし

※この記事は少し考察不足なので、今度また新しい記事を書こうと思っています。

 

※27日に更新しました!↓

【進撃の巨人】1700年間の民族浄化についての考察 - 工学部の暇つぶし

 

この記事でも紹介していますし、94話からも分かるのですが、エルディア人と他民族のハーフは巨人化ができます。ライナーがこれに当てはまります。

 

では、このことを生物で習う「遺伝の法則」に基づいて考えてみましょう。

 

遺伝の法則とは?

遺伝の法則(メンデルの法則)は、遺伝学の初期段階とも言える法則で、オーストリア人のメンデルによって報告されました。

 

メンデルはエンドウを使って実験を行いました。得られた結果と法則を簡単に説明しましょう。(知ってる人はとばしてください)

 

代々背の高いエンドウと背の低いエンドウ(この2種類を、第1世代と呼ぶ)同士で受粉させてできた種子を植えると、全て背の高いエンドウが育った(このときできた背の高いエンドウを第2世代と呼ぶ)。第2世代のエンドウ同士で受粉させてできた種子を植えると、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率が3:1になった。

 

通常の生物は2個で1組の遺伝子を持っています。そして、この遺伝子によって特徴(形質という)が決まります。

遺伝子によって決まるのは背の高さだけではありません。種子の色や形状なども異なります。

 

しかし、今回は簡単のため、エンドウの背の高さについてのみの解説とします。

1組になっている2つの遺伝子には、それぞれ背を高くする遺伝子か背を低くする遺伝子が含まれています。メンデルの行った実験における第1世代の背の高いエンドウは、2つの遺伝子どちらにも背を高くする情報が書き込まれています。逆に、背の低いエンドウには2つの遺伝子どちらにも背を低くする情報が書き込まれています。背を高くする情報をA、背を低くする情報をaとしましょう。

生物は2個で1組の遺伝子を持っているので、背の高さの情報について言えば、第1世代の背の高いエンドウはAA、背の低いエンドウはaaを持っていることになります。

子は、両親の遺伝子を片方の親の2個の遺伝子のうち1個、もう片方の親の2個の遺伝子のうち1個を受け継ぎます。

先程説明した実験で言えば、第2世代はAAの親とaaの親から1つずつの遺伝子を受け継ぐので、Aが書き込まれた遺伝子とaが書き込まれた遺伝子の組を持っていることになります。

つまり、背の高さの情報について言えば、Aaとなります。

しかし、実験では第2世代のすべてのエンドウが背が高いという結果になりました。

これは、Aとaの2個の情報を持っている場合、どちらか一方のみが現れ、両方の情報が混ざったりすることはありません。また、このとき現れる特徴(形質)は決まっていて、これを優性と言います。今回では、背の高い情報と背の低い情報を合わせ持ったエンドウすべてが背が高かったので、背が高い方が優勢ということです。逆に、背が低いことのように、特徴(形質)に反映されない方を劣性と言います。

第3世代については、文章では説明しにくいので図を使います。

 

f:id:owata047:20170626093903j:image

※手書きなので汚いです!ごめんなさい!

 

両方の親からAが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAAになります。

一方の親からA、もう一方からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はAaになります。

両方の親からaが書かれた遺伝子を引き継いだ場合、子はaaになります。

この中で背が低くなるのはaaのみ(Aaは優性のAによって背が高くなる)なので、背の高いエンドウと背の低いエンドウの比率は3:1になります。(AA:Aa:aaは1:2:1)

 

以上で遺伝の法則の説明を終わります。

次に、この法則を用いてユミルの民について考えていきましょう。

 

純血のエルディア人は巨人化ができますから、2つの遺伝子両方に巨人化ができる情報Aが書き込まれています。他民族の代表としてマーレ人を使います。純血のマーレ人はおそらく巨人化ができませんから2つの遺伝子両方に巨人化ができない情報aが書き込まれています。

88話「進撃の巨人」で明らかなように、マーレは血液検査によってマーレ人とエルディア人を判別しています。おそらく、aaの遺伝情報を持つ人間がマーレ人として認められるのでしょう。(こないだの記事と言ってることが違いますが、今回の考察はあくまで遺伝の法則に基づくと仮定した場合の考察です。)

となると、ライナーの父親はマーレ人と言われているのでaaです。ライナーの母親、カリナはAaかAAか分かりませんが、父親がaaの時点でライナーはAaかaaかしかあり得ません。ライナーは巨人化ができるのでAaであり、同時に巨人化ができるAが優勢であると分かります。

 

1700年続いたとされる民族浄化(これについても今度別の記事で考察します。)についても、他民族と子をつくり(この子はAa)、Aa同士で子をつくりaaが生まれたら殺害することを繰り返していけばAの遺伝情報を持つ人間の割合を増やしつつユミルの民を増やせるのでこれで説明ができます。

 

となると進撃の巨人の世界でも遺伝の法則が成り立ってるのでは?

と思ったのですが、残念ながらこの可能性は低そうです。

 

もし成り立ってるとしたら、マーレに住むエルディア人の中にはAaが一定数いますよね。ライナーもAaですし。となるとAaとAaのエルディア人同士が子をつくるということも起こりますし、そうなれば1/4の確率でaaが生まれてきてしまいます。つまりマーレ人です。

断定はできませんが、今までの流れからしてエルディア人からマーレ人が生まれたパターンはなさそうですよね。

かといって、AAのみをエルディア人とする場合、Aaのマーレ人は巨人化できることになります。

このように、遺伝の法則で説明しようとすると少し引っかかる部分が多いです。

実はライナーの父はマーレ人になりすましたエルディアだった可能性などもありますが(これについては今度別記事で考察予定です)、最もあり得る可能性としては、進撃の巨人の世界に固有の遺伝システムがあるパターンです。進撃の巨人には、血縁に関する色々な内容が含まれています。(アッカーマン、ユミルの民、王家など)

これらの謎については、おそらくいつか作中で明かされるでしょう!楽しみですね。

 

以上で考察を終わります。

今回は、遺伝の法則に基づくと仮定してユミルの民について考察しました。

遺伝の法則って面白いですよね。

人間の体で言えば、髪はくせ毛が優性で直毛が劣勢、まぶたは二重が優性で一重が劣性など、様々な形質が遺伝子の優性、劣性で決定します。

残念ながら、進撃の巨人の世界では成り立ってなさそうですが、学校で習ったことを使って漫画の世界を考察するというのはなかなか楽しいことだと思います。

このパターンの考察記事もまた書くのでよろしくお願いします。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。

 

【進撃の巨人】ライナーの目的について

94話「壁の中の少年」で、このような描写がありました。

 

f:id:owata047:20170623091534j:image

(94話 壁の中の少年)

 

この描写から分かるように、ファルコはエルディア人を戦争から解放したいと考えています。

ファルコはエルディア人なので当然のようにも思えますが、この考えはマーレ国内では少数派です。

エルディア人の多くは、マーレに忠誠心を示し、マーレに認めてもらうことは名誉なことだと思っています。ライナーの母親カリナなどを見れば明らかですね。

 

f:id:owata047:20170623092132j:image

(94話 壁の中の少年)

 

そのため、エルディア人はマーレのために戦うというのはマーレ人だけではなく、多くのエルディア人にとって当たり前のことなのです。

 

しかも、普通のエルディア人がエルディア人を戦争から解放したいと考えるならまだしも、ファルコは戦士候補生です。戦士候補生はエルディア人の中でも特にマーレへの忠誠心が必要です。 こんな考えを持っていることをマーレ人に聞かれでもすれば戦士候補生をやめる程度ではすみません。下手すれば無垢の巨人でしょう。

 

そして、ファルコはもしかしたら自分のと同じ考えをライナーが持っているのではと考えています。ライナーは戦士です。幼い頃からマーレに忠誠を誓うように教育されていたはずですし、実際ライナーはマーレへの高い忠誠心が戦士候補生時代から今でも評価されています。

 

f:id:owata047:20170623093955j:image

f:id:owata047:20170623093730j:image

(94話 壁の中の少年)

 

先程も言いましたが、エルディア人を戦争から解放するという考えはマーレの考えと正反対です。戦士候補生であるファルコがこの考えを持っているのですらかなり危険で珍しいことです。実際に戦士としての役割を果たしているライナーがこの考えを持っているというのは普通に考えたらあり得ません。

 

93話「闇夜の列車」で、ライナーがファルコに鎧の巨人を継承したいかを聞き、継承を勧めるような発言をしていました。

 

f:id:owata047:20170623095126j:image

f:id:owata047:20170623095141j:image

(93話 闇夜の列車)

 

ファルコがライナーはもしかしたら自分と同じ考えなのではと思うきっかけとなった出来事です。マーレ人や戦士候補生の中では、壁内エルディア人を滅ぼす強い覚悟を持ち、中東連合との戦争でも素晴らしい活躍を見せたガビが鎧の巨人を継承することがほぼ確定的だと考えられています。

 

f:id:owata047:20170623095931j:image

(93話 闇夜の列車)

 

ライナーは、家族の前ではガビが鎧の巨人を継承するのはほぼ確定的だと言っています。そして、そのことを聞いてライナーの母親、カリナをはじめブラウン家はみな喜んでいます。

誰もファルコに鎧の巨人を継承させようなどとは思わないでしょう。

 

では何故ライナーはファルコに鎧の巨人の継承を勧めるような発言をしたのでしょうか。

考えられる理由をいくつか考えてみましょう。

 

・ガビを戦士にしたくない

ライナーとガビは親戚です。マーレ国内の一般的な意見としては、1つの家から2人も戦士を出すというのはとても名誉なことでしょう。

カリナもそのように思っています。しかし、ライナーはどうでしょう。戦士候補生時代の苦い経験(成績は良くなかったし、ポルコにバカにされていた)や、調査兵団に入り生まれた兵士としての人格などに精神的にかなり苦しめられたと思います。加えて、戦争にも参加し身を呈して敵の攻撃を防がなくてはなりません。中東連合との戦争でも顔以外がグチャグチャになってしまいました。

 

f:id:owata047:20170624122618j:image

(93話 闇夜の列車)

 

巨人の力による圧倒的な自然回復力があるから無事ですが、普通なら即死です。戦士は身体的にも過酷極まりないと言えます。

となると、親族であるガビを戦士にさせないためにファルコに鎧の巨人の継承を勧めている可能性があります。現に、93話「闇夜の列車」でライナーはファルコに対し

ガビを守りたいなら お前がガビを超えるしかない

お前がガビを救い出すんだ

この真っ暗な 俺たちの未来から

と言っています。

 

明らかにガビを意識した発言ですが、これはライナーがガビを大切に思っているからではないと思います。(もちろん大切だとは思ってると思いますが)

『お前がガビを救い出すんだ』

『この真っ暗な 俺たちの未来から』

という発言から、ライナーはファルコに鎧の巨人の継承だけでなく、鎧の巨人を継承しガビを真っ暗な未来から救い出すことを勧めていることが分かります。

では、戦士にならない=真っ暗な未来から救い出すでしょうか?おそらく違いますよね。

戦士になれば一族に名誉とマーレ国内での自由が得られますが、過酷な戦士としての役割を引き受けなければなりません。

戦士にならなければエルディア人として一生マーレに差別されて暮らすことになります。

マーレの制度自体が変わらなければ戦士になろうとならまいと真っ暗な未来しかありません。

 

これらのことから、単にガビを戦士にしたくないというのは理由にならないと思います。

 

・ファルコはガビに気がある

91話〜94話で、たびたびファルコはガビに気があるのではないかと思われる描写がありました。

 

f:id:owata047:20170624134301j:image

(91話 海の向こう側)

 

f:id:owata047:20170624134401j:image

(94話 壁の中の少年)

 

このことはライナーも把握しているとは思いますが、ガビに気があるからファルコに鎧の巨人の継承を勧めるというのはおかしいですよね。

ファルコに鎧の巨人の継承を進めれば、ガビに対する気持ちの大きさから他の戦士候補生に勧めるより訓練などを頑張って戦士になりやすいかもしれません。しかし、これでは結局目的はガビを戦士にしたくないからということになってしまいます。ファルコでなければいけない理由が他にあるはずです。

巨人の力は人を愛することと何かしらの関連があるっぽいですから可能性は捨て切れませんがかなり低いと思います。

 

・エルディア人を救うため

ファルコの推測どおり、ライナーはエルディア人を救いたいという考えを持っているという可能性です。

ライナーは戦士候補生時代から壁内エルディア人を滅ぼし、エルディア人を、さらには世界を救いたいという思いを持っていました。

 

f:id:owata047:20170624135445j:image

(94話 壁の中の少年)

 

マーレへの強い忠誠心が評価されていましたが、壁内に忍び込んでからは兵士としての人格が芽生え、現在でも壁内を思い出す描写があります。

 

f:id:owata047:20170624140007j:image

(94話 壁の中の少年)

 

では現在のライナーは壁内エルディア人をどのように考えているのでしょうか。

マーレへの強い忠誠心が認められ今や戦士隊副長となったライナーですが、未だに壁内で過ごした日々を良く思い出しています。このことから心のどこかで壁内エルディア人を救いたいと考えているのではないでしょうか。

 

では、ファルコはどうでしょう。ファルコがエルディア人を戦争から解放したいと考えているのは明らかです。ファルコが壁内エルディア人をどう思っているかは詳しくは分かりませんが、ファルコは戦闘能力のなくなった敵兵士を保護したり、他の戦士候補生は見向きもしない心的外傷を負ったエルディア人兵士を手助けしたりする優しさを持っています。

となると、壁内エルディア人を救いたいという考えを持っている可能性もありますよね。

 

また、ファルコの姓はグライスです。グライスと言えば、グリシャを含むエルディア復権派のメンバーの1人で、楽園送りにされる際に巨人化されずに壁から蹴落とされた人物です。

マーレ国内には3種類の人間がいます。

  • マーレ人
  • エルディア人(マーレ派)
  • エルディア人(エルディア派)

マーレ派というのはマーレ国内における一般的なエルディア人であり、壁内エルディアを悪魔と考えています。

エルディア派はエルディア復権を考えるグリシャのような人を言います。

壁内エルディア人を悪魔とみなさないのはこの中でエルディア派のエルディア人だけです。

グライス家のファルコはおそらく血縁的にグライスと繋がりがあるので、この点から見てもファルコが壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性はあります。

 

まとめると、

  • ライナーはエルディア人を救いたいと考えていてその目的のために同じ目的を持っているファルコに鎧の巨人を継承させたい
  • もしかしたらガビに気があることが関係しているかもしれない
  • ライナーとファルコは共に壁内エルディア人を救いたいと考えている可能性がある
  • ファルコはグライスから何かしらの影響を受けている可能性がある

といった感じですかね。

 

ライナーについてしっかり考察したのは初めてですが、なかなか難しいキャラですね。一貫した思考が読めず、言動と行動と思想がどう噛み合ってるのかが全然分かりません(笑)

また何か新しい情報があれば考察します。

 

意見、質問などあればコメントお願いします。

 

 

おわり。